今週はとにかく出発の準備に専念。大学からの案内メールを見て必要な申請や書類の準備をし、家族の荷造りをする。同時に、アトウェルの学校へのインターンの各種手続き、ロンドン〜ニューヨーク〜ポートランドの飛行機や宿泊先の予約、ニューヨークにいる友人の学校訪問のアポイントもある。さらにはSkype英会話もチケットを消化しないといけないし…と、色々あってなかなか進まない。
準備の過程でイギリス人とメールをやりとりすることもあるのだけど、さすがグレートブリテンさまでいらっしゃるのか、それとも日本のサービスが優秀すぎるのか、先方から迅速で親切なレスポンスが返ってくることは滅多にない。先方から返事がないので督促すると「ごめん、◯日までには返事するよ」と返事が来て、期限を過ぎても無視される、とういうのはざらだ。
中には明らかに先方のミスをこちらに押しつけようとする宿泊業者もいて、妻の抗議で相手のミスを最終的に認めさせて事なきを得た、ということも。僕は妻が英語で先方に抗議して要求を勝ち取っているのに驚き感心していたのだけど、本来あっちで学ぶのは僕なので、感心している場合ではなかった…。ああ、我ながら心もとない(^_^;)
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そんな両親をよそに子供たちは夏休みを満喫している。ただ、この夏、ふたりとも新たな世界に足を一歩踏み入れた。
まず、9歳の娘は「家のお墓から言えばうちは仏教徒なのだと思うのだけど、私が仏教徒である理由があるのかよくわからないのよ」と言いだした。そして、「知ってる宗教の人といえばブッダかキリストだから」とキリスト教に興味を持ち始め、妻に連れられて、二・三度、近所の教会の礼拝にも出かけている。
また、7歳の息子は、3週間前ほどに児童クラブでチェスを教わって、このボードゲームの面白さにはまったようだ。ただ、近所の同世代でチェスに興味を持つ子はほとんどいないし、我が家の大人二人もボードゲームには弱くて息子を教えるどころではない。それで、ちょっと離れた大きな街にあるチェスクラブの例会に連れていき、そこで大人の皆さんにおだてていただいて、今はチェスの入門書を片手に「キャスリング!」「クイーンズ・ギャンビッド!」などと技の名前を連発している(チェスの戦法名ってヒーローの必殺技みたいだよね…)
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どっちもたまたまかもしれない。もし当人たちに聞いたら驚くだろう。でも、子どもたちは、教会やチェスと、たしかにイギリスでの生活の縁になりそうなものに手を伸ばしている。この秋から現地の公立小学校に通ううちの子たち、言葉も通じないしきっと大変な一年間だろう。その中で、少しでも現地の生活になじめるようなものを日本から持っていけたら。親としては、そんな欲もありながら、子どもたちのちょっとした変化を見守っている。