おめでとう、生徒の受賞


以前、このエントリで触れた「詩歌の鑑賞文」を書いて読ませてくれた高校生が、先日、ある文芸コンクールで最優秀賞をとった。昨日のお昼休みは、お昼ご飯を食べながら受賞作品を読んだ感想を伝えたり、表彰式の感想を聞いたりといった楽しい時間。

生徒の文章に点数をつけるということ

2014.09.27
彼とは中3の授業で付き合いが合って、その時の「ショートストーリーを書く」授業でも、やっぱり他の子とは全く方向性の違う作品を書いていて、驚いた記憶がある。方向性が違いすぎて同級生の好みにはあわず、生徒同士で選ぶ文学賞イベントでは予選通過できなかったのだけど、僕には他の誰の作品よりも印象的だった。僕の感想を書いた評価コメントの紙を、その彼はなんと今でも持ってくれていて、昨日「これには感謝しています」と読ませてくれた。まさかあの時に書いたコメントが、誰かを励ます原動力になっているんだなんて。嬉しい。

表彰式やその後のトークイベントの様子が、主催者のウェブサイトでも見られる。ちょっと身体を斜めにしながら、思慮深い角度で受け答えをしている彼の写真。おめでとう。今後も書き続けていくことの支えになるといいな。どんな形であれ、書き続けてくれますよう。僕は、彼の文章を今後も読んでいきたい人なので、とても嬉しい。

去年冬には、授業を受け持っていた中1の生徒が、やはり中学生の小説コンクールで最優秀賞をとったこともあった。僕の勤務校は理系の生徒が多い学校なので、数学や科学系のコンテスト受賞者は多いのだけど、文芸系のコンクールは応募する生徒も少なければ、賞をとることなんて滅多にない。その嬉しさのお裾分けをもらえた楽しい時間だった。

 

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