今年は高1を担当。ちょうど図書館オリエンテーションをする学年で、正規のオリエンテーション時間は20分もないので、司書さんと授業でもオリエンテーションをやろうと相談する。せっかくだから、どんなオリエンテーションをしたいのか、ゼロベースで話し合った。
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高校でのオリエンテーションと中学のオリエンテーションの違いは? レポートを書くための資料の使い方をどう教える? 本は正しくてネットはダメというのは本質的じゃないからやりたくないよね。 教師や司書がざっと説明したって聞き流されるだけだから、実感をともなって学ぶ場を作らないと。 そのためには….色々と話しながらアイデアを練っていく。
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そして迎えた新学期の授業。まずはWikipediaをレポート作成で用いることの批判論や、それへの再批判を考えるところから授業スタート。その後、3〜4人組を作って「レポート課題が出た時に本や新聞やインターネットなどのメディアをどのように使い分けると良いか、中型ホワイトボードにまとめて提案する」という課題に取り組んでもらう。とはいっても、単にこの課題をしただけだと「頭の中で考えた一般論」を書くだけで終わってしまうので、必ず何か具体的なテーマをとりあげて、そのテーマで調べた結果を紹介しながら提案すること、という条件を入れた。
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3コマ目の今日はいよいよ発表会。 図書館内や隣接するコンピューター室に合計3台のモニタがあるので、それをフル活用して、3カ所で同時並行的に発表会を行った。発表会を終えた後には各発表会での優秀発表を決めて再演してもらったりと、分刻みのスケジュールをこなして無事に発表会終了。うん、みんななかなかの出来。多くの班が、さらっとではあっても実際に資料を見ているだけに、メディアの使い分けについて実感を伴って具体的に発表できている。これなら、と思う。今回のオリエンテーションが、今後の彼らのレポート作成に活きるといいな。