作文教育史研究者の嘆き
デジタルペーパー効果もあって、滑川道夫『日本作文綴方教育史』をいま読み直している。いや、もともと生活綴方を中心につまみ食い的に読んできた本なので、明治篇の最初から通読するのは初めてと言っていい。 日本作文綴方教育史〈1〉…
デジタルペーパー効果もあって、滑川道夫『日本作文綴方教育史』をいま読み直している。いや、もともと生活綴方を中心につまみ食い的に読んできた本なので、明治篇の最初から通読するのは初めてと言っていい。 日本作文綴方教育史〈1〉…
ここ4回のエントリで、作文の添削指導が効果的に機能する条件について考えてきた。最後に、これまでの内容をまとめてみる。 条件1.人海戦術をとれること条件2.事前に丁寧な指導や充分な時間があること条件3.添削の結果を活かす次…
添削について考えるシリーズの第4回目。 (過去記事) ▼ 条件3:添削の結果を活かす次の機会があること。 これは、「文章を書く機会が何度もあること」と言い換えてもいいかも。添削指導に限らないのだけど、特に添削では、生徒の…
添削について考えるシリーズその3。今日は2つめの条件について考えたい。 (過去記事) ▼ 条件2:事前に丁寧な指導や充分な時間があること 「当たり前では?」と思われそうだけど、添削する人員をしっかり確保できれば、次に大事…
下のエントリの続き。いよいよ本題。添削が効果的に機能する条件について考えてみる。▼ 条件1:人海戦術をとれること これがおそらく最も必要で、かつ困難な条件なのではないか。添削数に比して、充分な添削者の数を確保できること。…
過去のこのツイートが、なんの拍子か先日からまたRTされている。350RT、500Favなので、僕のツイートの中では相当多いほう。 あすこま@askomaちなみに、日本でもアメリカでも、効果的な添削指導法として「一度に一つ…
ブログやツイッターなどで文章を発信することが容易な現代ではつい忘れがちだけど、文章を書くことは、考えてみるととても難しい、チャレンジングな課題だ。 書くときに、書き手が意識しなければならない問題は多岐にわたる。 (1) …
いま読んでるガブリエル・バンサンの絵本『たまご』について、中1生徒に各自の解釈を書いてもらった。書き方として、「最初に結論としてどういう物語としてこの絵本を解釈するかを書いて、そのあとにそう考える理由を続けてね」というこ…
ICTと「書くこと」について、もう一回続きを書いてみる。 これまで書いてきたのは、ICTが書くことに影響してきたこと。今後、この延長上でICTは作文教育のコンテンツにも影響を与えるだろう。文章を推敲することが奨励され、他…
このエントリでICTが書くことに与える影響について書いてみたので、今日はその続きを。 とはいっても、ICTとライティングの関わりの歴史については Richard Andrews& Anna Smith Devel…