コロナ陽性になっちゃった…体調を整えつつ、自宅で授業準備中。

長らくブログ更新の間が空いてしまいました。実は20日にコロナに感染し、いまだ隔離期間中。体調は一昨日から回復してきて、自宅で9月以降の授業の仕込みを進めてはいるのだけど、焦っても仕方ないので、ゆっくりやっていきます。今回は回復途上の短文エントリ。

写真は家族で出かけた清津峡。と言っても実は行ったのは今年ではなくて去年の夏。我が家は毎夏に家族で湯沢に行くのが恒例になっていて、今年またそばを通過して、思い出したというわけ。エモい写真の撮れるビュースポットだ。

目次

テーマプロジェクト、自分中心に設計中…

一学期は「峠」をテーマにした5・6年のプロジェクト、二学期の1回目のテーマは僕が中心に設計することになった。いま全体の設計を進めているのだけど、前のエントリで書いた通り、今回はエリクソン本を参考にして、概念(エリクソン本で言う「一般化」)を中心にテーマを組み立てることにした。まあ、個人的には信濃教育の総合学習のようなプロジェクトよりは、逆向き設計の方がしっくりくるしね。

[読書]概念型カリキュラムの丁寧な解説と教師の成長の手引き。H.リン.エリクソン他『思考する教室をつくる 概念型カリキュラムの理論と実践』

2022.08.13

手探りな中で準備していると一際興味深いのが、エリクソン本のp130以降にある「概念型教師の成長のルーブリック」である。「授業計画」「概念型の指導」という2つの観点のルーブリックがあり、「初心者教師はこう」「学習中の教師はこう」「習得している教師はこう」と、それぞれの姿が項目別に書かれている。うん、あまり欲張らずに、「初心者」をクリアすればいいかな。今回は、自分の専門外である理科が中心のプロジェクトなんだけど、アウトプットの形には自分の興味を持てる国語的な要素を入れてやっていこうと考えている。

「読書家の時間」はペア読書から

国語の「読書家の時間」は、ペア読書からスタートするつもりだ。ナンシー・アトウェルは基本的に個別自由読書中心で、ペア読書やブッククラブをすることがない。それはとても潔い姿勢だが、読むことが苦手でなかなか本の世界に入れない子にとっては、「本を通して人と関わることの楽しさ」を知ることが、本の世界への入り口になりうると思う。それに、国語の授業でも学年の人間関係作りはやっていきたいし、ペアでの共同作業をするペア読書は、そのいいきっかけにもなるはずだ。

この夏、『改訂版読書家の時間』の編著者である冨田さん(トミー)に会って聞いたところ、冨田さんはブッククラブよりペア読書を中心にしているという。トミーのやり方も教えてもらったので、挑戦するのが楽しみ。風越学園は、ブッククラブ用として複本で数冊セットになっている本がいくつかあるので、本当にありがたい。この環境を活かして楽しくやっていきたい。

「作家の時間」では、地域の学校と連携

この秋、ひそかに一番楽しみなのが「作家の時間」。地域の複数の公立小学校と連携して、一緒に作品集を作って公共図書館に置いてもらったり、交流会をしたりする企画が進行中。他校の先生や、ゲスト講師としてお呼びする方と何度か連絡をとりながら、水面下で色々と動いているところ。作家の時間を通して地域の小学校がつながるのは、ライティング&リーディング・ワークショップをやりたくてやっている僕にとっては夢のような話。実現に向けて頑張らないとね。

漢字クイズは、子どもたちにも作ってもらうことに

一学期は「授業前の毎回の漢字クイズ」と「熟語書けるだけテスト」の二本柱だった漢字学習。二学期も基本的には同じやり方のつもりだけど、「手書きで書ける」ことよりも、語彙を増やしたり、漢字や熟語の構成の理解を深めたりする方向で、短時間で楽しみながら漢字の学習をやっていきたい。今学期、基本的な漢字クイズはそろそろ子どもたちに作ってもらうことにした。その方が楽しいはずだからね。僕は、似ている語の使い分けをはじめ、子どもではクイズを作りにくい分野を中心に作ろうと思う。参考にと思って、最近届いたこの本もパーっと見たけど、面白かった。

とまあ、隔離された部屋に閉じこもりながら、少しずつ準備をしている。明日からはオンラインで繋いで自宅から授業開始。夏休み明け、画面越しとはいえ子どもたちとの再会の時なので、楽しく始められたらいいな。

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