生徒は自分で学ぶ環境をつくる。リーディング・ワークショップの授業風景スケッチから。

先週今週は複数の方がリーディング・ワークショップの授業を見にきてくださった。おかげさまで僕の授業の課題も見えてきたのだけど(これは後日書く)、それよりも高校時代に美術部だったという国語の先生が「読む時間」の最中に描いてくれた授業観察スケッチが素敵すぎたので貼っておきます。

リーディング・ワークショップの授業風景あれこれ

これは今日の授業でのある生徒。時間がたつにつれて、読む姿勢も変わっていく。

最初は座って前かがみ、次第に足を伸ばして読んでいたら、その次は…

いつのまにか、上履きも脱いで椅子を机にして読んでいた。

こちらの生徒は、円筒形のクッションを重ねて背もたれにしながら読んでいる。

図書館の畳エリアはいつも人気で生徒がごろ寝して読んでいるコーナーだ。視界が遮られて個室感があるのが良いんだろう。

他の生徒たちからちょっと離れて、壁にもたれて座る生徒。

ヘッドホンをしている生徒も。どのクラスでも、数名はヘッドホンやイヤホンをして読んでいる。一学期にこの学年で初めてリーディング・ワークショップをした時に、あるクラスが「読者の権利10か条」に、「イヤホンをして読む権利」を加えたのだ。

こちらは、二人で小声でおしゃべりをしながら読んでいる生徒。この授業ではペア読書や読書会の発生も歓迎しているのだけど、基本は個別読書のため、図書館内はとても静か。おしゃべりしやすい雰囲気ではないので、ペア読書をする生徒には、お互いのために図書館の外の別エリアに移動してもらっている。

生徒は自分で「読みやすい環境」をつくっていく

どれも素敵なスケッチ。この先生が数えてくださったところ、生徒のうち約半数が図書館の机で読み、もう半数はこうやって思い思いの場所を選んで読んでいるそうだ。別のクラスでは、大きな机の下に隠れて読むのがお気に入りの生徒もいる(おかげで、カンファランスしようとしたら見つからなくて困った…)。

二学期のリーディング・ワークショップももう4回目なので、みんなの「自分の場所」も、もうだいたい決まってきた感じだ。スケッチのメモにもあったけど、生徒は自分で読みたい場所を選び、ソファや椅子や壁やイヤホンを使って、読みたい環境をつくっていく。自分が学びやすい環境を、自分でつくる。こういうのって、すごくリーディング・ワークショップっぽい。スケッチを見て、あらためてそのことがわかった。このスケッチ、ありがたいなあ…。

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