読む戦略をたてねばならぬ。

引き続き予習用の文献をせっせと読んでいる。今日の昼ごろにようやく目処が立ち、「これなら日曜日は近郊に家族で行けそう!」とほっとした直後に出席したガイダンス授業で、実はオンライン学習システムのほうに、PDFやら視聴すべき講義ビデオやらスライドやら、予習課題がさらにいくつも出ていたことがわかった。ええっ、本気ですか…。

ということで、今のペースでは週末返上ですべて一日10時間費やしても終わらない。かといって若い頃とちがって9時間くらいで頭がへとへとになってしまうし(やっぱり勉強って若い頃にやるものなんだね…)、かなりの部分を妻がやってくれているとはいえ最低限の家事育児もあるので、10時間を超えた勉強時間を設定するのは全く現実的ではない。読む戦略をたてねばならぬ。

日本語/英語を問わず、読むのに時間がかかる理由は、基本的に

(1)単純に英語の文章を追うのに時間がかかる(読むスピードの不足)
(2)単語が難しくて調べるのに時間がかかる(語彙の不足)
(3)構文が難しくて意味がつかめない(構文知識の不足)
(4)話題がわからなくて理解に時間がかかる(話題知識の不足)

に大別されるはずだ。

主に僕に欠けているのは(1)と(2)。(3)は、日本の大学受験のおかげでまずまず。そして、僕のコースはMSc Educational Researchという教育研究の手法を学ぶコースで、教育学畑出身ではない僕の人生にそれを学ぶ機会はなかったので、(4)話題の知識も当然不足している。おお、なかなかの欠けっぷり。


一般的には、こういう「時間が足りない」ケースではよく「スキミング」「飛ばし読み」をしろという。しかし、残念ながら僕はその方法で英文を理解できるような読解力がない。英語力の検定試験のように設問に答えるだけとか、「この段落はこういうことを言っている」程度の把握ならまだしも、今はそこに書かれている知識や手続きも含めて学ぶ必要があるので、やっぱり内容の丁寧な把握は大事だと思う。そこは、線を引きながらメモをとるのが一番な気がしてしまう。

というわけで、飛ばし読みをしないとしたら、どこを手がかりにすればいいんだろうねえ。救いは、複数の論文や本で、すでに重なるトピックが出てきていること。こうやって少しずつ読む分量が蓄積されてノートが増えていけば、(4)の背景知識も増えて、前に読んだ文章と関連づけて新しい文章の理解がしやすくなるはずだ。また、この際、翻訳を探したり日本語の関連文献をざっと読んだりして、背景知識を増やしてから英文に向かうのもありか。

そして英文の量が蓄積されれば、(4)背景知識とともに(2)の関連語彙も増えるはず。とすると、当面は勉強時間を確保して、疲れたら日本語文献も使いながら、愚直に課題を読んで語彙と背景知識を増やしていくのが良いのだろうか。ただ、(1)速く読むことは必要だから、これからは時間を計測して、少しでも意識して読むようにしよう。

よし。ターゲットとしては、ひとまず、時間をかければある程度理解できるはずの文献資料を優先して予習して、そもそも見ても聴きとれて内容を理解できるかが怪しいビデオ教材は後回し。

あと、一人だと読み切れないのであれば、自分と同じくらい困っている人を探して、一緒に分担してまとめを作るという方法もある。でも、他の人は苦しんでないかもしれないし、このへんは授業が本格的に始まってから他の人に聞いてみよう。

以上、今夜は自分で考えるために書いてみた。ここで苦しんでおけば、「現代文の読解が苦手な生徒」にも少しは自分の経験を話せるようになるかしら。ちょっと先行きが不安でもあるけど、乗り越えないといけない最初の壁ですな。やりましょう。

(9/26追記)
 

読む戦略をたてねばならぬ。

2015.09.24

 

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