読む戦略を具体的にたててみた。

この2日間は、先日考えた「課題の資料を読む戦略」を意識して図書館で読んでみた。

 

読む戦略をたてねばならぬ。

2015.09.24

といってもこの時点での結論は、

(1)メモをとりつつ、内容知識と語彙を増やしながら愚直に読む
(2)時間を計測して少しでも時間を意識して読む


という心がけ程度なので、実のところ戦略でも何もないのだけど…(^_^;)

で、今日のブログ記事は、この2日間を振り返って、今後の指針を考えるのが目標。

この2日間で具体的にやったことは、(2)について、実際にiPhoneのネイティブアプリ「時計」のストップウォッチで1ページごとにラップタイムを測ったことだ。下の写真は、昨日の結果。ラップタイムが「1ページごとにかかる時間」、全体が「この日、英文を読んでいた総時間」だ。この日は7時間42分かけて47ページ読んだ、というわけ。

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2日間やってみて、ラップタイムを測るのは、単純だけど有効な方法だと思った。

・集中力が持続する
・自分の勉強時間の実態がわかる

からだ。まず、菅野先生の「18分集中法」でもそうだったけど、「時間を測る」のはとても単純だけど集中力を増す方法だなと思う。集中力のスイッチが入る感じ。


また、トイレやちょっとした休憩の時間を除いた「純粋に英文を読んでいた勉強時間」を明確にするのも、ショック療法的で強力。体感的には「ふー、午前中は3時間勉強したぞ。頑張ったなー」とか思ってたのに、実際は無情にも2時間半だったりするのである。現実は厳しい…。

さらに、トータルの勉強時間以外にも、このラップタイムは有益なことを教えてくれる。まず、7時間42分で47ページというのは、英語の勉強を始めた数年前から比較すると自分の中では進歩してるんだけど、やっぱり英語で勉強する人の絶対スピードとして遅すぎるんだと思う。実際、期限までに読むべき資料の残りのページ数の合計と、自分で使える時間を考えると、このペースでは間に合わない。だから、多少内容の読み取りができなくても、少しスピードを早めるのはやむを得ない。現実的な目標として、「1ページあたりのラップタイム6分以内」を次の目標にしようと思う(もちろん文献の難度にもよる)。

最後に、だいたい自分の疲労感が、6時間を超えたあたりから増すのもわかった。残念だけど、今の自分の英語力では、「頑張って英文を読み続けられる限界」が6時間(ページ数で言うと、1ページ6分ペースなら72ページ)なのかなという気もする。この6時間は、だいたい「夕食前まで」という感じだ。6時間以降(つまり夕食後の勉強時間)は、無理して英文を読み続けるよりも、英文を読む以外の活動に割り当てたほうが効率的かもしれない。


次に、

(1)メモをとりつつ、内容知識と語彙を増やしながら愚直に読む

についてはまだこれといった良い方法を試していない。ただ、これまで読んできた論文で、明らかに何度も出てきているのに全く覚えられていない英単語がいくつかある。これはきっとこの分野での頻出語だろうから、別に単語リストをつくっておくといいかも。いちいち辞書を引く時間の短縮にもなるはず。

それと、短期間で内容知識を増やすには、文献同士を相互に関連させて知識を文脈づけていくことを意識する必要があると思う。何も意識しないと、自分の記憶力では読んだ端からどんどん忘れてしまうので、一見遠回りなようでも、「文献同士の関連づけ」は、今のうちからやっておくと良いはず。ということは、論文にメモを書き込む以外にも、論文同士を比較して関連づけるフェーズが必要だな。もしかして、大学院生になった今こそ、かつてこの記事

 

先行研究の読み方についての情報まとめ

2014.11.25


で触れた読書猿Classicさんの「レビュー・マトリクス」を実践するべきなのかも。英文を読むのに疲れた夜の勉強時間は、この「論文同士の関連づけ」に使ったらどうだろうか。

以上で、今後の「文献読みにあてる日」の基本方針がたったかな。

・読む時にはラップタイムを計測し、1ページあたり6分以内、1日72ページ相当を目標にする。
・見覚えのある単語が出てきたら別に単語リストにメモする。
・夕食後の勉強時間は「文献同士の関連づけの時間」にあてる。

こんな感じだ。おお、なんかちょっと戦略っぽくなってきた。正直、授業が本格的に始まる前から「授業についていけないんじゃないか」っていう不安で一杯なんだけど、少しでも克服できるよう、頑張ってみる!

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