見ているだけで楽しくなる、ため息が出るほど美しい図書館を訪問した写真集。同じ年に刊行された類書として「世界の夢の図書館」(4104円)や「美しい知の遺産 世界の図書館」(9504円)もあるけど、それに比べると値段は半額以下(1944円)でハンディなので、個人的に入手したのはこちら。(特に「美しい知の遺産」は超本格的なぶん図書館で借りて読むのも一苦労…)
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3冊のどれにも共通している点としては、どちらかというと図書館としてのサービスや機能よりも建築そのものの美しさに焦点が置かれているので、伝統ある様式の図書館が比較的多い。イギリスやフランスはもちろんなのだけど、オーストリアやポルトガル、ブラジルの図書館の美しさには息を呑んだ。北欧やヨーロッパ、アメリカのモダンなデザインの図書館も見ていて楽しい。
また、三冊とも掲載されている有名な図書館もあれば、それぞれ独自のものもあって、今まで全く聞いたこともなかったユニークな図書館を探すのも面白い。個人的にはドイツのケルン市内の公園の中にある「ミニビブ」と、中国の自然に囲まれた「籬苑書屋」、どっちも本物を見てみたい。
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三冊ともとても美しい本なので、どれにするかはお好みで。「学術的な説明が多いほうが!」「美しい写真こそ大きな本で!」という方もたくさんいると思う。ただ、個人的には携帯サイズと値段を考えるとやっぱり「世界の美しい図書館」かな。海外旅行に行かれる方、一冊お手元にどうでしょう?