下記リンク先に引き続き、数学が苦手な素人の自分が統計を学ぶための情報源。今回はウェブサイト編。前回の記事もそうだけど、素人情報なのであくまで自分用のメモ程度。本気で学びたい方は、僕ではなく専門家が紹介してるものを見てね。
統計って世間では心理系の大学生さんが学ぶものらしく、大学の先生がウェブ上でかなりの情報を公開している。個人で統計学習ブログを書いてる方も結構いるし、知恵袋系でもかなりの情報があふれているのだけど、まずは信頼性という点でも大学の先生たちのウェブサイトを読んで、特定のトピックで困ったらまたググってみるというのが良い気がする。
(1)向後千春先生のハンバーガーショップシリーズ
インストラクショナルデザインが専門の向後先生のものだけあり、特に講義動画は初学者にわかりやすい。また、各章の「確認テスト」は教育関係の話題のものが多く、その意味でも教育関係者向けと思う。
ハンバーガーショップで学ぶ楽しい統計学
平均・分散、信頼区間、カイ2乗検定、t検定(対応あり・なし)、分散分析まで。
アイスクリーム屋さんで学ぶ楽しい統計学
散布図、相関係数、偏相関、単回帰、重回帰、因子分析まで。
iTunes U 「入門統計学」 「統計学Ⅰ」 「統計学Ⅱ」
これは動画で同内容を学ぶためのもの。一番ゆっくり学べるのはこちらです。「統計学Ⅰ」「統計学Ⅱ」はテキストとして、下の本を使ってる。
無料のウェブ資料だけでも十分に学べるけど、僕は本を購入して動画も見る、というのが一番いいかもと思った。動画には、本には書かれていないちょっとしたコメントで「なるほど」と思うものもある。
(2)浦上昌則先生の「授業に関するもの」
南山大学の浦上先生のウェブサイト。こちらの「授業に関するものなど」というリンク先にある「調査・測定に関するもの」は、PDFファイル形式で読める統計調査を「読む」ところから自分で「発表する」ところまでの良い入門書になっている。特に第1部「論文を読むために必要な統計知識」第2部「調査をするために必要なスキル・統計知識」はとてもわかりやすくて、個人的にはそれまでいまいち把握できていなかったカイ二乗検定の使いどころもよくわかった。感謝感謝。
(3) 片山研究室
吉備国際大学の片山先生のサイト。こちらのサイトは、使える検定の手法をデータの種類(量的か質的か)で説明してくれていたので、個人的には理解を整理するのにけっこう役立った。統計の説明の仕方っていくつかあるみたいだけど、僕には「使えるデータの種類」を前面に押し出してくれた方がわかりやすいな。そういえば「マンガでわかる統計学」も同じだった。
(4)小塩真司「心理データ解析Basic」
向後先生と同じく早稲田大学の小塩先生が、中部大学で統計を教えていた頃のウェブ教材。「はじめに」の用語の説明が丁寧でとても助かった。全部通して読んだわけではないのだけど、これもおすすめできると思う。向後先生と同じく、こちらも本になっている。ちなみにこっちの本は「SPSSの操作についてならこれが一番」と同僚がおすすめしていた。
▼
とまあ、このへんをいくつか見ながら少しずつ理解を深めています。すぐ忘れちゃうし理解も遅いので頭悪いなーと思いながら少しずつ。しかし、どれも充実だ。無料でこんなに見られちゃっていいのかな、と思うほど。
▼
大学の先生たちのウェブサイトを見て面白いのは、心理系の人や看護系の人って大学の授業や卒論でこういうことやるんだってのがわかること。ひとくちに大学の授業や卒業論文って言っても、文学の人と心理の人ではまるで中身が違う。そんな当たり前のことが今更実感できるのが面白い。自分が体験できなかったほかの大学生活を、この歳になって追体験してるみたいで。