娘(8歳)のおすすめ本、ズッコケシリーズ。一緒にお出かけする行き帰りの時間で読んだ。
三学期もはじまり、三人組のいる6年1組もうすぐ卒業間近。2月に行われる文化祭(学芸会)に向けて、「先生は、いっさい手も口も出さん。おまえたちだけで計画してやってみなさい」と宣言する宅和先生。そこでハチベエは自分を主役とすべく、近所の絵本作家に劇の脚本を依頼するが、いざできたその脚本を、クラスメートがどんどん改変してしまって…というストーリー。
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読んだ人ならわかるが、何はともあれ宅和先生が格好いい回だ。「先生は、いっさい手も口も出さん」と宣言する教師は数多いが、実際にそうできる人は少ない。まして、生徒がしたことがどんな結果を引き起こすのかをある程度予見できるのであれば。シリーズを通じていい味出してる先生だけど、今回はちょっと格好よすぎやしませんか。
また、絵本作家の新谷さんの存在も良い。これは、大人になって娘につきあってズッコケ三人組を読み返すと実感するのだけど、このシリーズにはズッコケ三人組の活躍の影に隠れて、「不遇な大人」が数多く登場する。大きな挫折とまでは言えないにしろ、人生思うに任せない人々。そういう大人たちが、まだそういうことをあまり認識できない三人組と交錯するのがこのシリーズの魅力の一つ。
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自分がズッコケシリーズにはまった小3くらいの時は、探偵や冒険や株式会社が大好きで、こういう大人の姿には無自覚だった。大人になって子どもと一緒に読み返して、はじめて気づくことが色々ある。これは子どもと一緒に読む楽しみ。
また、子どもと読むことは、「読みに優劣はない」ことを実感する機会にもなる。たしかに、子どもは僕のような読み方はできない。でも、それは単に読む時のバックグラウンドの違いだけで、一方の僕だって子どものような読み方はできないのだ。特に息子(6歳)の読書を見てると、ちょっとしたギャグめいた言い回しにもケラケラ笑って面白がって、こんなふうに純粋に言葉を面白がれる読書、自分はできないなあと思う。
子どもと一緒に本を読み、自分の感想を子どもに伝え、子どもの感想を聞くことができる。これはなかなか楽しい経験だ。いつまでつきあってくれるかな。
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