「相手にしてほしい行動」と「相手の聞きたいこと」からスタートするプレゼンづくり

先日、プレゼンの組み立て方についてちょっとした発見があった。というのも、勤務校の図書館で導入した新しい検索システムを本格的に運用開始するにあたり、全教員の前で簡単なプレゼンをすることになったのだ。最終的にプレゼンターは司書さんだったのだけど、僕も内容を一緒に考えた。時間は5~10分程度(!)なので、できるだけコンパクトに。

ところが、「あれも伝えたい」「これも言うべき」と、言いたいことがたくさん出てきて、なかなか5分程度にまとまらない。実際、「あれもできる、これもできる」優れもののシステムなのだけど、機能や授業で想定される使用場面など、要素が多すぎて一本のストーリーにならなかった。

それで、途中からプレゼン作りのやり方を変えた。具体的には、「こちらが伝えたいこと」ではなく、「プレゼンの後、聞いているみんなにどういう行動をしてほしいか」というゴールを具体的にイメージして、「どうしたら相手がその行動をしてくれるか」を考えてみた。それではっきりしたのは、人が何らかの行動を進んでするのは、その行動が自分にとって意味のある時だから、プレゼンでは「相手にとって意味のある情報=相手の聞きたいこと」を届ける必要があるということ。

そういう観点からプレゼンの内容を考え直したら、余計な要素をそぎ落とせて、すっきりしたストーリーになった気がする! 本番は司書さんにお任せだったのだけど、短い時間の中で、的確にポイントを押さえていたプレゼンになってたと思う。

なるほどなるほど。「相手にしてほしい行動」と「相手の聞きたいこと」からスタートするプレゼンづくり。自分がプレゼンする機会があったら今後もちょっと心がけてみよう。

(追記) 具体的なスライドやポスターの作り方については、こちらもご参考に。

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