一つ目の評価課題提出終了!英語で5000wordsを書く経験。

無事に成績評価用の5000wordsのエッセイ課題を提出した! この文字数のものをあと3本書いて、さらに20000wordsのdissertationが控えている。でも、一つやりきってちょっと自信がついた。今回良かったのは、下記エントリを生かして「書くことと調べることを並行した」こと。

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レポート作成で学んだ、「調べたことを書くのではなく、書いてから調べる」

2015.11.10

ということで、次のエッセイ課題に向けて、心がけたいことをメモっておく。

誰かと一緒に書く

今回、やって一番良かったのはこれ。一ヶ月前にチリ人の友人(以下、チリアンさん)に声をかけて、それから週1回ずつミーティングをやった。お互いに原稿をメールして読んでコメントしあって相談する。シンプルだけど本当に強力だ。チリアンさんはチリでの英語の先生で僕は作文教育に興味があるという互いの特性を生かして、チリアンさんは僕の英文の基本的ミスを指摘して修正してくれることが多く、僕は相手の議論の構造についてコメントすることが多かった。最終日の体裁チェックまで含めて、僕たちはお互いのエッセイの質を上げたと思う。

誰かと一緒に書く、というのはシンプルだけど本当に強力な方法だ。細かな締め切りが設定されて大きな作業が細分化できる。他の視点からフィードバックがもらえる。相手のエッセイを読むことで自分のエッセイにも生かせる。これは自分だけでなくチリアンさんにも喜んでもらえたし、日本での経験をこちらで活かせてよかった。

レビュー・マトリクスを使う

今回のエッセイの自己評価をすると、良くも悪くも議論を手際よく整理した「頑張ってまとめました!」的エッセイになってる。議論をまとめて一本道の議論を構築できているけど、オリジナリティ、独創性が不足している。なぜないのか。多分、 読む力の不足で、先行研究をきちんとクリティカルに扱えておらず、従って自分の議論を先行研究の中にきちんと位置づけられていないからだ。

反省したのは、下記エントリで書いた読書猿Classicさんの「レビュー・マトリクス」の「簡易版」のファイルを作っていたこと。 レビュー・マトリクスはいいなと思いつつも、ここまで詳しく書いていくのが大変そうで、もっと項目の少ない簡易版を作っていた。

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先行研究の読み方についての情報まとめ

2014.11.25
 ▷ 集めた文献をどう整理すべきか?→知のフロント(前線)を浮かび上がらせるレビュー・マトリクスという方法 (読書猿Classic)

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でも、一度エッセイを書いてみると、レビュー・マトリクスがよくできていることがわかる。サンプルやデータソース、独立変数や従属変数を独立して項目だてすることで、お互いの論文の違いがよく見えるし、視点を決めて比較することで、ある論文の欠点(不足)もよく見えるのだ。この方が後からLiterature Reviewを書く時に楽なんだということが一度経験してみてやっとわかった。というわけで、今は次のエッセイに向けて、ちゃんとしたレビュー・マトリクスを作っているところ。

多めに書いてから削る

今回は結果的に最初6000wordsくらい書いてしまい、それから5000wordsに縮めた。英語の文章力がないだけにこの過程はとても大変だったけど、でも同時に「どこを削るか?」という視点で自分の文章を読み直すことになるので、エッセイの質を上げる上でとても有益だった。今回は最終的に70くらいの文献を引用したんだけど、ついつい貧乏性を発揮して調べたことをあれもこれも入れて、議論が一本道ではなくなってしまう。それを後で見直して、「ここいい議論なのに!」と思っても全体の筋道からそれたところはざっくり落とす。そういう過程は、貧乏性の僕には必要だと思った。何より、引用文献の多さで質の低さの不安を打ち消すような真似はやめよう。次からは、意図的に「最初は6000words書いて、それから5000wordsまで無駄を削る」という作業をしてみるつもり。

次の提出は2月2日。あと一ヶ月もない。頑張ろう!

(追記)このエントリの続きが以下にあります。

インタビューのコツは自分を知ること。

2016.01.08

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