[読書] ストーリーとつきあう処方箋。千野帽子「人はなぜ物語を求めるのか」
以前に僕もブログで書いたことがあるけれど、僕も「人は物語によって生きている」と思う。 そして、このテーマを扱った千野帽子「人はなぜ物語を求めるのか」がとても評判なのだそうだ。僕もやっと読んでみた。タイトルだけの内容だけで…
以前に僕もブログで書いたことがあるけれど、僕も「人は物語によって生きている」と思う。 そして、このテーマを扱った千野帽子「人はなぜ物語を求めるのか」がとても評判なのだそうだ。僕もやっと読んでみた。タイトルだけの内容だけで…
僕の知人が何人も褒めていたので読んでました、広瀬友紀「ちいさい言語学者の冒険」。子どもの言葉の用法の「間違い」をもとに、ふだん気づかない日本語のルールを探る、という大変楽しい本でした。さすが、評判になってるだけある! ふ…
近年急に聞くようになったアクティブ・ラーニングの言葉、そして新学習指導要領における「主体的、対話的で深い学び」…。この本は、共同通信社の教育担当記者による、近年の教育動向のレポートだ。近年の教育について一冊で…
この本は建築についての本だ。そんなこと、タイトルから誰だってわかる。でも、この本は、建築の世界ではまだ駆け出しとされる30代の建築家が、表現者としての自分の半生を語っている本でもある。そのありようがとても興味深く、常に「…
下記エントリで書いたとおり、ルーブリックに対しては否定的な印象のあすこまですが…今年は少しは勉強しようと思ってます。 そこで、まずはこんな薄い本を手にとってみた。今日はこの本の中の「加筆式ルーブリック」につい…
本でも映画でも音楽でもいい、自分が何か他のものに出会って感じた心の揺れを、文章にして伝えたい。でも、技術も勇気もなくておずおずと足踏みしている。本書は、そういう書きたい人に送られた「批評の書き方入門」である。具体的な書き…
須賀しのぶ「また、桜の国で」を読んでいて、ずっと前に読んでいたこちらの本を思い出した。田村和子「ワルシャワの日本人形」。小説の「また、桜の国で」に対して、こちらは関係者の生涯をもとに、同時代のポーランドの戦争の記憶、それ…
これは面白い本だ。タイトルは一見子どもむけのようだが、その実大人に読ませる気満々だし、実際に大人、特に親や小中高校の教師は読んでおくといいと思う。お勧めできます。 必読・大人を黙らせる一言 この本は3部構成。第1部がメイ…
聖人か、仏教の保護者か、有能な政治家か、いやそもそも実在したの? 歴史の教科書で「厩戸王」表記になるかどうかでも物議をかもした聖徳太子。この本は、古代史の専門家である著者が聖徳太子の実際の姿を史料の読解を通じてわかれりや…
直木賞候補作であり、今年度の高校生直木賞を受賞した須賀しのぶ「また、桜の国で」を読んだ。さすがの評価の高さ。第二次世界大戦期のポーランドを舞台にした、ずっしりと手応えのある作品で、約500ページという厚さの本を楽しんで読…