いよいよ近づいてきたので告知です。全国大学国語教育学会研究部門による公開講座、「『生きて働く』文法とはどのようなものか?」が、5/14(土)午後2時〜5時、オンラインで開催されます。学会員でない方も含めて、誰でも無料で参加できます。ぜひご参加ください! 今回は本大会と別日程なので、学会に参加する方も参加しやすいはず〜。
目次
「生きて働く」文法の指導って?
今回のテーマは文法指導です。中学校での学校文法指導、単に暗記させたり、テキストの問題をこなすことに終始したりで、子どもたちの日常生活に還元されることも、子どもたちが言葉を新たに見つめ直すことにもつながらないまま、「何のためにやってるんだろう、これ…?」と思っている方、きっと少なくないのではないでしょうか。「高校入試に出るから…」「高校の古典文法の導入として…」という理屈で、自分も生徒も納得させている。そんな方もいるはずです。正直なところ、僕も同じです…。
でも、少なくとも学習指導要領の理念上では、学校文法ってそういうものではないはず。文法を含む「知識・技能」は、「思考力・判断力・表現力等」に「生きて働く」ことが求められています。でも、その「生きて働く文法の指導」って、いったいどんなもの?
「生きて働く文法」をめぐる3つの立場から
今回の公開講座では、3名の登壇者の方を軸にして、この問いを考えます。山室和也さん(国士舘大学)は、「『生きて働く』文法学習の模索」と題して、これまでの「生きて働く」文法学習の模索の歴史をたどりつつ、そこから「生きて働く」文法学習に必要な視点を提供してくださいます。勘米良祐太さん(武蔵野大学、兼コーディネーター)は、「学校文法が抱える歴史的課題」として、学校文法のベースとなった橋本文法に焦点をあて、橋本文法がなぜそれまでの「実用的」文法ではなく「文法そのもの」の理解を目的においたのか、その考察を通して、現在の問題を考えます。そして3人目の三國大輔さん(氷見市立西條中学校)「これまでの実践による成果と発展の可能性」では、中学校教師としてのご自身の実践の紹介と省察を通して、文法学習を「生きて働く」ものにするための提案をしてくださいます。過去の歴史もあれば現代の実践もありで、学会の公開講座ならではという感じですね。
当日はzoom&Youtubeで!
当日の詳しい情報は、こちら(公開講座広報サイト)をごらんください。今回はzoomでの参加とYoutubeLiveの視聴の2つの参加方法がありますが、おすすめは登壇者の方と直接やりとりができるzoom参加です。ぜひこちらの参加申込みフォームからお申し込みください。
漢字に続いて、文法の学習についてもぜひ!
この学会研究部門によるオンライン公開講座、前回は漢字指導でした。その公開講座では、僕自身も「今の時代にいきて働く漢字の力ってなんだろう?」と考えさせられました。(下記エントリ参照)。
それは、今回の文法指導についても同じことが言えそう。僕自身、裏方仕事をしつつ、一参加者として当日を楽しみにしています!