もっと長い目で。リーデイング・ワークショップを見てもらってわかったこと。

今週は月曜から金曜までの全ての授業に参観の方がいらっしゃるという「授業参観ウィーク」だった。と言ってもイベント的な参観はスウェーデンからいらした25名の方の対応のみで、あとは全部、授業を見てもらってこちらの勉強にしたいから、という理由で先方においでいただいたものばかり。ありがたい限りである。やはり今は「試運転」中のリーディング・ワークショップのことが気になっているので、それについて一つだけ、大切なことをメモ。

「目に見える成果」を求める性急な気持ち

参観後の振り返りの話の中で一番「ここは注意しよう」と思ったのは、「もっと長い目で見よう」ということだ。これがわかっただけでも参観してもらってよかったと思う。

リーディング・ワークショップをやって見て思うのは、ただでさえ成果物がないのでカンファランスのきっかけづくりが難しい上に、40名クラスだと人数的にもカンファランスをするのが難しいということ。それもあって、自分の中でどうしても「目に見える成果」を求める気持ちがあったのだと思う。ミニレッスンで紹介した「優れた読み手が使う技術」を実際に読む時間で使うことを性急に求めていた。

でも、考えてみれば、たった数回の授業の中で、ミニレッスンで教えたことをすぐにできるように期待してしまうのはよくない。こちらが安心したいだけである。生徒のことを見ていない。

もっと長期的な目で見よう

ということで、もっと長期的な目で見よう。アトウェルの学校でさえ、大切なことを何度も何度も繰り返して、それで成長していくものなのだ。まして、僕の週2回の授業で、そんなにすぐに変化を求める方がおかしい。モデルを示しながら、のんびりと待とう。朝読と変わらない25分間の「ただの読書の時間」でも、それはそれで価値があるじゃないか。

ライティング・ワークショップもサイクルを何度か回してあるときにグッと成長する感じがあったものだ。人の成長には時間がかかる。だから、何度もサイクルを繰り返す。長期的な目でみる。とにかくたくさん経験する。こう書いてみると、ライティング・ワークショップの時と全く同じ。それなのに、ちょっと油断するとできなくなってる。まだまだ、体に染みついてないなあ。

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