レポート作成で学んだ、「調べたことを書くのではなく、書いてから調べる」

10月末から11月上旬にかけて、中間評価的なレポートを出し終えた。今回のは1500wordsくらいの分量なのだけど、それでも僕にとっては大変だった。一科目にまるまる一週間かかってしまった感じ。 英語力がないとつらいですな…。この次の大きな課題は5000words,最終的な修士論文は20000wordsなんだけど、大丈夫なのかじぶん…。

それでも、いい発見もあった。というのも、僕は日本語の場合は「アウトラインを作る→調べる→(アウトラインを修正しつつ)書く」なのだけど、英語の時はこれだとダメだということがわかったのである。「調べる」から「書く」へのハードルが高くて、書き始めるまでになかなか踏ん切りがつかないのだ。いつまでも調べ続けて、しかも整理しきれなくて読んだ時間を無駄にしちゃう。きっと、無意識にハードルの高いこと(書くこと)を先延ばしにしちゃうのだと思う。

「あ、このままだと自分は書くことから逃げてるな、まずいな」と途中で気づいて、「書ける内容が乏しくても、とりあえず書く→不十分な点を調べる→どんどん書き直す」に切り替えたら、いったん原稿にすることで何が足りないのか、どんな文献を探さないといけないのかがよく見えてきて、結果的にスピードも速くなった。この切り替えができてなかったら、本当に期限に間に合わなかったかも…。

考えてみると、母語でも「書くことのハードル」が「読む」よりも高く感じるのは、多くの人にとって同じはず。国語の授業での「調べて書く」ような授業構成の場合はつい「調べる」→「書く」というフェーズを想定しがちだけど、「調べたことを書く」のではなく、「書いてから調べる」あるいは「調べるために書く」方が良い場合もあるんだと体験できた。 帰国したら、書くことに苦手意識を持っている生徒に対して、「まず、あまり調べない段階でとりあえず書いてみる」ことも勧めてみようかな。弊害もあるかもしれないが、事前の思い込みをきちんと調べることで修正できれば、書くことへのハードルを下げる効果があるかもしれない。

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