「高い」「遅い」と文句を言いつつなんだかんだで結構書いているSONYのデジタルペーパー関連記事。
(気づいたらこんなに書いてるのか…好きすぎじゃないの…)
さすがにもう書くことはないはずなのだけど、この留学中にパソコンと並んで毎日お世話になっている「マスト・アイテム」なので、その使い方も含めて もう一度デジタルペーパー関連記事を書いておく。
久しぶりの大学生活。一変していた資料収集事情
デジタルペーパーがマストになっている理由は、単純に「PDFの論文を読むのにこれ以上適したデバイスはないから」である。とても久しぶりに、しかも海外の大学で学生をやってみて驚いたのは「紙で配布されるプリント」がほぼ全くないこと。良し悪しは別として、授業の資料は全て学内サイトからダウンロードするし、論文もほぼ全てオンラインでPDFファイルとして入手する。本もデジタルブックが多い。今の日本の大学の状況は分からないけど、15年くらい前の僕が学生当時は「紙の本や論文をせっせとコピーすること」が当たり前だったし、今でも国語教育関係は紙ベースのものがほとんどなので、これは完全な別世界である。
この状況では、勢いほとんどの学生にとって「資料を読む」は「PCの画面を見る」に等しくなる。で、実際結構みんなPCの画面で論文を読んでいるのだが、英語が苦手な僕は論文に書き込みをするのが必須で、画面を見るだけでは理解できる気が全くしない。パソコンの前に座り続けないといけないので姿勢も限定される。かといって、いちいち全部プリントアウトしたら面倒くさいし整理もできないしバカ高いインク代を払うのも嫌だ。
そこで、デジタルペーパーが大活躍しているという次第。これがあると本当に論文を読むのが快適。iPadはなくてもいいけど(実際子供用になってきている…)デジタルペーパーはいる、というくらい、自分の留学生活に欠かせないものになってる。
論文を読むならiPad Proよりもデジタルペーパー
もちろん大学の地域や学部によって状況は違うのだろうけど、論文リーダーにiPad Proを考えるくらいなら、デジタルペーパーでいいと思う。高精細場面やカラー図版や他メディアの取り込みなどが必須の人はiPad Proだろうけど、単に文字主体の論文を、書き込みしながら読む目的では、何より軽くて薄いデジタルペーパーが圧倒していると思う。書き味は人の好みがあるだろうけど、Apple PencilとiPad Proよりもデジタルペーパーと付属ペンの方が、引っかかりがあってより紙に近い(下記ブログも参照)。
T教授の戦略的衝動買い「ビックリ! 想像を超えた大きさの「iPad Pro」を衝動買い!」 |
また、デジタルペーパーには、別売りのフリクションシートとペン芯の種類交換(ノーマルフェルト芯・ハードフェルト芯・エストラマー芯)で書き味を調整できる強みもあり、僕は最近はフリクションシートをつけた上でハードフェルト芯を使っている。
これから留学する人にはおすすめです
ということで、改めてデジタルペーパーの魅力を書いてみた。とにかく今は毎日使っていて、「A4サイズのPDF論文を読みたい」「生徒・学生のレポートを添削したい」目的に限れば最強アイテムであることを実感している。とっとと英語辞書機能をつけて半額にしてCPUを強化した次世代機を発売してくれればいいのに。そして、海外でももっと積極的に発売すればいいのに。
実際、他の留学生や先生たちからも何度も「それはなんだ?」「それはいいな」と聞かれる。高い値段を聞いてほとんどの人が諦めていくんだけど、それでもデジタルペーパーをアメリカや日本から取り寄せることを決めた人が僕の学科だけで2人もいた。ということで、ヨーロッパの学生にも需要はあると思う。SONYさん、(安い)次世代機を出してね!