久しぶりにガジェット系記事。楽天から電子書籍リーダーKobo Aura ONEが販売開始となった。「欲しい!」と思ってしまったので、ニュースをもとにした第一印象を書いてみる。
目次
kobo Aura ONEの最大の魅力は画面のサイズ
まずは基本情報を押さえよう。
kobo Aura ONEの基本情報
http://books.rakuten.co.jp/event/e-book/ereaders/koboauraone/
レビュー:Koboがビッグになった
http://jp.techcrunch.com/2016/08/18/20160817kobo-aura-one-review/
kobo Aura ONEは、iPad miniと同じ7.8インチの画面サイズを持つ電子書籍リーダーである。何と言ってもこの画面サイズが最大の魅力。単行本を自炊して持ち歩きたい人には、このサイズだけで検討する価値があるのではないか。以下、それについて書いてみる。
あすこまの電子書籍リーダー遍歴
実は僕は日本でkindleが発売される前から電子書籍リーダーに手を出していて、家族のものも含めれば通算で
- kindle2(輸入品)
- kindle3(輸入品)
- SONY Reader(PRS-T2)
- kobo Aura HD(輸入品)
- Kindle Paperwhite (2013)
- Kindle Paperwhite (2015)
の合計6台を所持している。このうち、kindle Paperwhiteは実質的に子供達用の端末で、僕自身は、kindle→SONY Reader→kobo Aura HDという遍歴だ。イギリスに行く時も家族がそれぞれの電子書籍リーダーを持って行ったので、日本語の電子書籍を読むには困らなかった。
kindleシリーズをやめた理由
電子書籍リーダーというと普通はkindleを連想する人が多いと思う。しかし、僕が非kindleユーザーなのは、いわゆる「自炊」(本を裁断してPDFファイルにして読む)派だからだ。
amazonのkindleは電子書籍ストアの品揃えは当然豊富だし、ソフト自体も使いやすいけど、kindleは基本的に「ストアで閲覧権を購入した書籍データを端末で閲覧する」発想のため、
- 内部ストレージが4Gしかなく、PDFファイルを入れる容量が少ない
- 画面が6インチしかないので単行本サイズのPDFが読めない
という仕様になっていて、「本のデータはPDFファイルで持ちたい」「持ち運びが重い単行本こそ電子書籍で読みたい」「そもそも読みたい本で電子化されていないものも多い」僕には向かないのである。特に、今のkindleシリーズは「モデルの種類は増えても画面サイズは6インチで変えない」点が一貫しており、僕のように大きめの単行本を自炊したいユーザーにとっては残念(ストアで書籍データを購入するユーザーなら文字の大きさを調整できるので、これは自炊派特有の問題だ)。さらに、狭いあすこま家には重要な話なのだけど、kindleでいくら本を買っても、自宅にすでにある本は減らない。
愛用していたkobo Aura HD、しかし…
というわけで僕が愛用していたのは、ヤフオクで購入したkobo Aura HDだった。6.8型の画面サイズを持つkobo Aura HDは、字は小さいものの単行本も読むことができる。詳しくは下記エントリを見て欲しいが、大変愛用していた端末だった。
ところがこのAura HD、イギリスで子供達も使っていたところ、いつの間にか完全に充電できなくなってしまっていた…。大変残念なのだけど、やむをえない。6インチのkindleでは自炊したファイルの文字が小さすぎて読めないので、代わりにSONYのデジタルペーパーを電子書籍リーダーとしても使い、これで自炊した日本語のハリポタを読んでいた。しかし、PDF論文を読むには最適とはいえ、さすがにこれは普通の読書には大きすぎる。満員電車で片手で読めるサイズではない。また、電子書籍リーダーとしては値段が高すぎるだろう。
iPad miniと同じ画面サイズのkobo Aura ONE
と、困っていたところに今回のkobo Aura ONEの発表である。以下のリンク先で情報を見たところ、
kobo Aura ONEの基本情報
http://books.rakuten.co.jp/event/e-book/ereaders/koboauraone/
嬉しいところ
- 単行本のPDFを読むのに適した7.8インチの大画面
- 大型化したが薄型化もされ、重さは230g(kobo Aura HDと同じ)
がっかりなところ
- 外部ストレージが非対応になった。ただし、内蔵メモリは8Gもある(kindleの倍)
- バッテリーも一ヶ月とこれまでよりも減少した
という感想を持った。残念な点はあるけれど、個人的に「7.8インチの大画面になっても、重さが前と変わらない」のはポイントが高い。
iPad miniがあればそれで十分?
もちろん「iPad miniと同じサイズならiPad miniでいいじゃん」という見方もある。そこは、E-inkの画面をどれだけ見やすいと感じるかとか、読書専用の端末が欲しいかどうかとか、そういう個人の趣味にも関わってくると思う。個人的な意見としては、iPad miniと比べると
- 文字が読みやすい
- バッテリーが長持ち
- 軽い(kobo Aura ONEは230g, iPad mini4は約300g)
- 読書に集中しやすい環境(単機能、ネットサーフィンとかしない)
というメリットには、強い魅力を感じる。ただし、基本的に色々なことができるiPad miniの方が上位互換なのも間違いない。i文庫HDなどの読書系アプリも使いやすいし、特に読書にこだわりのない人であれば、iPad miniで十分だと思う。
このkobo Aura ONE、ページ送りの向きは変更できるのかとか、ライトを完全にオフにできるのかとか、他にも細かい点で気になるところはある。けれど、基本的には「iPad miniと同じ7.8インチの電子書籍リーダー」は良い。あすこま家では留学でお金を散々使った直後でもあり、購入するための壁は高いのだが、それでも強い魅力を感じる。どうやって我が家の総理大臣(大蔵大臣兼務)に陳情に行こうかな…。
初めまして。
わたしも、ソニーリーダー→iPad →iPad mini→kobo glo→ソニーデジタルペーパーを経て、新しいkoboが欲しくてたまらないです!
同じ、自炊派のヘビーな読書家なんだと思います。同じような方がいらしてついうれしくてコメントしました。こういう層をターゲットにしてるんでしょうか。
楽天が何かしらのセールしてくれないかな〜と、期待しています。
おお、kobo glo以外は全て持っています! 自炊派だとやはりデジタルペーパーやkobo Aura ONEに惹かれますよね〜。買いたいです。