「先生の先生の先生」はたいへんだ…

授業は三週間目。相変わらずついていくのが大変だけど、三週間目になって話をする人も増えてきた。こっちはディスカッションで臨機応変に貢献できないので、とにかく周囲の人に親切にして、あと事前に授業スライドを予習して授業中に何か質問をしようと心がけてる。それで休み時間に「あれはいい質問だった」と言ってもらえるとちょっと嬉しいし、話のきっかけにもなるので。

話す人が少しずつ増えてわかってきたのは、このコースの学生さんには「大学の先生」が多いということ(次が大学研究職志望の20代の若い人たち)。大学の先生のうち多くの方は母国で教師教育に関わっていらっしゃっている「先生の先生」で、博士号をとりに国費で留学というケースが目立つ。だからすでに質的&量的な研究法について知っているや経験のある人も多い。僕からすると「あなたたちこのコースにこなくていいじゃん…」なんだけど、逆に考えると経験や知識が豊富なクラスメートに助けてもらえそうなのは良いことだ。

で、当人が実際に大学で教師をしてるだけに、雑談の中でときおり出てくる授業評価/教師評価がなかなか的確で、多岐にわたっているのだ。説明のわかりやすさ、スライド、身振り、知識の豊富さ、質問への対応など、色々な点で批評がとびかう。聞いてて面白い点もあるのだけど、わりと辛口なコメントをする人もいるので、僕としては「いやあ、学生が「先生の先生」だと、それを教えるのは大変なんだな…」と、思わず先生に同情してしまった。

まあでも、学生や生徒って、自分の立場で色々と勝手に教師を批評してるもんなんだなあ。それを教師の立場で経験してるはずのこの人たちでさえ好き勝手言っているのだから、まして中高生の教師批評は、どんなに頑張ってもコントロールできないはず。それが改めてわかっただけでもよかったかも?

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