吉田右子「デンマークのにぎやかな公共図書館」では、マイノリティである移民への支援が充実した図書館として、Vesterbro bibliotekとNørrebro Bibliotekの二つが紹介されている。
今回はその二つとも訪ねてみたので、今回と次回の二回に分けて書いてみる。
第一印象は、雰囲気の良い図書館
まず着いたのはVesterbro bibliotek。文化センターの1階と2階に入っている図書館で、入り口はアパートの一室に入るような感じ。
でも、一歩中に入ると白を基調とした色合いとクリスマスを意識した館内の装飾が良く似合った雰囲気の素敵な図書館だ。
ところが、館内を歩いてもお目当ての多言語資料コーナーが見当たらない。本によると、ウルドゥ語やトルコ語の資料がそれぞれ書架三本分あるはずなのだけど….。きっとデンマーク語がわからないせいだろうと思ってスタッフの人に『デンマークのにぎやかな公共図書館』を見せながら聞いてみる。すると、そのスタッフさんの答えは、確かに以前はそれがあったけれども、「Everything has changed(全て変わったんだ)」というものだった。移民向けの本は一部は中央図書館や他の図書館に移され、ここでは大幅に減ってしまったらしい。なんと!
▼
今にして思うと「なぜ減ったんですか?」と聞くべきだったと思う。ただ、その時は減ったことへの驚きと、「Everything has changed」というスタッフさんの口調が気のせいか残念そうに聞こえたので、それ以上聞けなくなってしまった。本当に何故なんだろう。これはただの憶測だけど、図書館予算の削減、右派政権の成立、厳しくなる移民へのまなざし…そういう社会の流れと、奥底で関係しているのだろうか。
移民向け資料はまだあるけれど…







![[読書]まずは、子どもたちの読書実態をよく知ることから。飯田一史『「若者の読書離れ」というウソ』](https://askoma.info/wp-content/uploads/2023/11/b6c231a718d574a3feeca6daff591cbd-50x50.png)
![[読書]石川巧『「いい文章」ってなんだ?』](https://askoma.info/wp-content/uploads/2016/02/41J2CrT4yBL._SL160_-50x50.jpg)
![[読書]モチベーションを通して見る人間の複雑さ。鹿毛雅治『モチベーションの心理学 「やる気」と「意欲」のメカニズム』](https://askoma.info/wp-content/uploads/2023/05/19a78684d7c418ddc00ca7bcf8db2a58-50x50.png)