またもずいぶんひさしぶりの更新になりました。広島に越してきて生活のリズムが変わり、健康のためのウォーキング(毎日1時間以上!)や家事に時間をとられて、ブログからすっかり遠ざかってしまっています。なんとかしたいなと思っていたところで、「歩きながら喋って、それをあとからAIに文字起こししてもらう」方法を思いつき、ためしにやってみています。これはその第一号。9月最初の今日のエントリは、8月末、1泊2日で走ってきたしまなみ海道の雑談です。
夏休みらしいことをもっとしたかった8月…
こちらに来てからの夏休みは、意外と忙しかった。8月上旬に学会に出て、家族と2日半過ごした後は、大学院の博士論文構想発表会があり、一週間缶詰になる仕事があり、他にもオープンキャンパスや保護者面談で土日の出勤が重なった。論文の投稿締め切りもあって、気がつけば、夏休みらしいことをあまりしていない。それで、8月29日に月末締め切りの論文を書き上げて、30日と31日をまるごと夏休みにあてることにした。行き先は、しまなみ海道。
ご存じの方も多いと思うけれど、しまなみ海道のサイクリングコースは、広島県の尾道市と愛媛県の今治市を、瀬戸内海の島々を渡りながら走破するコース。僕は高速バスで今治まで行って、そこから尾道方面へ戻ってくるルートを選んだ。
結論、楽しい&走りやすい!
まず書き残したいのは、とても楽しかったこと。走るラインにずっと青い線が引かれていて「尾道まで何キロ」と書いてあるので、道に迷うことがない。島と島をつなぐ橋に至るまでは当然のぼりになるのだけど、勾配が3%程度に抑えられていて、脚に来るという感じでもない。そして何より、海を見ながら橋の上を走る眺めが最高だった。
たぶん、頑張れば1日で今治から尾道まで行けたと思う。でも僕は途中に立ち寄りたいところがいろいろあったので、一泊二日にした。これも正解だったな。おかげで、途中の資料館や美術館、それからグルメも満喫できた。
今回のテーマは「村上海賊」
今回のサイクリングのテーマは、村上海賊。村上海賊は、戦国時代を中心に瀬戸内の海上を支配し、覇を唱えていた三つの村上氏のこと。来島村上・能島村上・因島村上という三つの勢力に分かれていて、瀬戸内海の交通や安全の管理、そしてもちろん海戦にも従事していた。有名なのは、和田竜さんの小説『村上海賊の娘』にも描かれた能島村上、村上武吉の一族だと思う。今回はその村上海賊たちのミュージアムをめぐりながら走ってきた。
潮の速さに、海賊衆の腕がわかる
今治を出て30分ほどで、来島海峡大橋を渡って大島に入る。大島ではサイクリングロードを途中で外れて、村上海賊ミュージアムへ行った。村上海賊について知りたいなら、まずここが一番のおすすめだと思う。展示も充実しているし、何より、能島村上の本拠地である能島城まで、船で行くツアー(3000円)があるのがいい。
能島の周りは潮の流れがとても速く、しかも目まぐるしく向きが変わる。それをうまく操ることができた能島村上の海賊衆が、いかに海の上の手だれであったか。それが、船に乗っているとよくわかるクルーズだった。本拠地の能島は意外に小さな島なのだけど、今も本丸・二の丸・三の丸の跡が残っていて、そこから見える景色もかった。『村上海賊の娘』を読んでいる人には、作中に出てきた地名も出てくるので面白い場所だと思う。もちろん僕も、今回はKindleに『村上海賊の娘』を入れていって、行きのバスや、宿に着いてからの時間にずっと読んでいた。
因島水軍城も、小さいながらマニアック
村上海賊については、もう一箇所、因島に因島水軍城という資料館がある。こちらは能島村上ではなく、因島村上を中心にした資料館。水軍城とはいっても能島城と違って、資料館が「城」と名乗っているだけなのだけど、日本遺産に認定された村上海賊を中心としたストーリーの紹介や、因島村上の家臣団編成などが詳しく書かれていて、小さいながらマニアックで充実した展示だった。
実は僕の妻は、因島の隣にある生名島の出身である。妻の故郷の名前が出てきたりして、その意味でも興味深い資料館だった。またこの資料館には、因島村上の一族を弔ったお墓がずらりと並んでいる。行く方はぜひ、そこも訪れてみてください。
あとは、ひたすら食べていたかも…
そんな村上海賊中心の自転車ツアーだったのだけど、食べるほうも手を抜いていない。大島では鯛だしラーメン、伯方島では伯方の塩ソフトクリーム、生口島では有名なドルチェのレモンシャーベット。大三島でお好み焼き、因島でもお好み焼き、そしてゴールの尾道では尾道ラーメン。最後に福山に戻ってきたときには、ご褒美のプリントップ。これはプリンが一番上に乗っているパフェで、出発前に読んだ『ハブテトル ハブテトラン』という、小学生がしまなみ海道をサイクリングする小説に出てきたもの。それを食べて締めくくった。
途中、大三島ではサイクリングロードを外れて、島を南からぐるっと回る道を選んだために、勾配がきつくてへとへとになった。体じゅうに塩がつくくらい汗をかいて、あれは大変だったな。その疲れも、泊まった宿の近くにあるマーレ・グラッシア大三島で癒やした。生口島では耕三寺の近くにある平山郁夫美術館にも立ち寄ったのだけど、そこも、平山郁夫の生涯に触れられるだけでなく、建物の雰囲気がとても素敵なところだった。あそこもおすすめです。
しまなみ海道、また行きたくなりました!
そんなふうに二日間、充実した夏休みを過ごしたなあという気持ちで、今日9月1日の朝を迎えて、今も川沿いを歩いています。筋肉痛は、そんなにない。来るのは明日かな…? というわけで、今日は自分の夏休みの雑談でした。
しまなみ海道のサイクリングコースは、繰り返しになるけれど、ただ走るだけでも海が見えて、風を切って気持ちがいい。僕みたいに一泊して、ゆったりと行きたいところへ行ったり、グルメを堪能したりするのもいいと思います。僕もまた行きたくなりました。興味のある方は、ぜひ行ってみてください。

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