全国大学国語教育学会で自由研究発表しました

先月末の5/30(土)-31(日)、大和大学で開かれた全国大学国語教育学会新大阪吹田大会に参加してきました。ブログが更新できなくなって遅くなっちゃったけど、今日はこのふりかえりを。実は広島大学大学院でとった授業で「自分が専門外のものもふくめて学会に7つ参加して、レポートを書く。締め切りは12月」という課題がありまして、12月までに7つって、けっこうなペースですよね?そんなこともあって今年は特に学会に積極的に参加する予定です。

画像は会場の大和大学。なんか最近、ときどきネットでも広告を見るような…。きれいな会場でした。

やってよかった!自由研究発表

今回は僕も自由研究発表にエントリーして「英語圏におけるteachers as writers研究に関する文献レビュー」という発表をしてきました。博士課程の研究でteachers as writersを扱うことにしたので、その文献レビューをそのまま自由研究発表にしちゃえ、というわけ。これ、いまふりかえってもきつかったな…(笑)やっぱり、博士課程に入って(しかも転職もして)2ヶ月後に発表って無謀なスケジュールだった。以前にこちらのエントリでも書いた通り、AIを使ったせいで(?)けっこう迷走もしちゃったし。

この2ヶ月、ある研究初心者は、生成AIを相手にどう迷走したか

2026.05.17

でも、そんな中でも発表してみて、とても良かった!自分に関して言うと、依頼されて登壇するときよりも自分から求めて発表にいったこともあって、名刺交換した人に必ずメール送るとか、ハングリーになれたのがよかった。結果として、いくつも質問や助言をもらって、それをリストにしただけでも今後の参考になる。特に良かったのは、このやりとりを通して「自分の関心が何にあり、何にないのか」が明らかになったことと、この分野の研究をすでに進めている方からも助言をもらえたことかな。あと、日本の生活綴り方教師とアメリカのプロセス・ライティング運動に関わった教師の違いとか、あまり考えていなかった問いも生まれてきた。加えて、この学会がきっかけで某プロジェクトにお誘いいただくなど、かなり収穫のあった自由研究発表だった。いつもこんなふうにはいかないだろうけど、発表をしてフィードバックをもらってまた次へ…というサイクルがぐいっとまわっていく感じ、一度体感できてよかったな。頑張ってまた発表したいと思います。

良い質問ってなんだろう?

今回、自分の発表以外の場面で頑張ろうと決めていたのが「質問すること」。学会は、発表者から学術的に新しい知見を得る代わりに、発表者の知見のさらなる構築にその場にいるみんなで一緒に関わっていく場だと思う。だから、できるだけ良き質問者として質問することを心がけた。ただ、色々と質問を重ねるうちに、この場合の良い質問って何だろうという問いも生まれた。僕自身は、発表者の研究的関心を尊重し、それをより強固な論にするために「論理の穴を埋める」質問が多かった気がする。しかし、こういう質問は、発表者に対して好意的ではあるけれど、その論の展開を大きく変えることには貢献しない。だから、学会がおわってふりかえってみると、こういう、いわば「教育的配慮」に満ちた質問ではなく、もっと率直に自分の感じたことを述べても良いのではないかという気もした。そもそも「論理の穴埋め」って僕よりAIのほうがよっぽど得意なので、発表者が発表原稿をAIにレビューしてもらえば済んでしまうしね…。今回、ある発表に対して批判的なコメントをしていた人もいて、それは僕からすると「そもそも発表者の問題関心はそれじゃないだろ」みたいな見当はずれの批判だったのだけど、かえってああいうコメントのほうが発表者の前提を良い意味でゆるがすことだってあるかもしれない(今回のはそうでなかったと思うけど)。いい質問って難しいな。

どう聞くかが難しい、シンポジウム形式

もうひとつ、全国大学国語教育学会では、初日の午後と二日目の午前中に全体で一つの会場に集まってシンポジウム形式(司会+登壇者数名)で特定のテーマについて議論する場があるのだけど、これってやはり難しいですよね。仮に登壇者が3人いたとして、この1+1+1から4や5を導くのが難しい。それぞれのお話が面白ければそれでいいという考え方もあるし、それ以上の「このメンバーが集まったからこそ生まれる価値」を生む難しさを考えたら、そのくらいの期待度で参加した方が良い気もするのだけど、やっぱり4や5になるほうが面白いですものね。

その点ですごいなあと思ったのが東京学芸大学の渡辺貴裕先生。初日の午後のシンポジウムでは、お二人の登壇者の発言をご自身の観点で整理されてお二人に返す質問をされてて、「このメンバーが集まったからこそ生まれる価値」をフロアから生み出そうとされていた。渡辺先生とは二言三言おしゃべりする機会があったので「どうやってああいう質問思いつくんですか?」と聞いたところ、答えはここには書かないでおくけど、ちょっと教えてくれた。で、それを活かして翌日のシンポジウムで何か質問したいなーと思ってノートに登壇者の話をメモしながらそれぞれの話の関係性を考えてようとしたのだけど、それだけで終わっちゃったなあ。難しい。

刺激になる時間でした!

今回は、勤務先の福山平成大学の学生さんが「行ってみたい」と言うので一緒にあれこれおしゃべりしたり(学生さんとの学会参加はもちろん初めて)、筑駒勤務時代に教えていた卒業生さんが勤務先大学で教えていた学生さん(わかにくい…)に声をかけていただいたりと、人とのつながりという意味でも、時の流れを感じてちょっと味わいのある会だったな。いろんな方から刺激をたくさんいただけて、学会に参加する価値を感じた2日間でした。月並みだけど、次も頑張ろう!

この記事のシェアはこちらからどうぞ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です