[読書] 熱くて、静かな、行動する哲学者の本。國分功一郎「来るべき民主主義」
「小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題」というサブタイトルの魅力にひかれて手にとった。ローカルな問題と、近代政治哲学という大きな話題。異物とりあわせの妙で、僕達の生活にひそむ政治の大きな欠陥について教えてくれる本で…
「小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題」というサブタイトルの魅力にひかれて手にとった。ローカルな問題と、近代政治哲学という大きな話題。異物とりあわせの妙で、僕達の生活にひそむ政治の大きな欠陥について教えてくれる本で…
今年受け持つ高校1年生の授業で、5月はリーディング・ワークショップをする。昨日はその第一回目の授業で「読者の権利10か条」を紹介したのだけど、この10か条、学校現場ではどんなふうに付き合えばよいか、なかなか悩ましい10か…
ようやく読みました、「ようこそ、一人ひとりをいかす教室へ」。一人ひとりをいかす教室(Differentiated instructionの訳)についての哲学・原則・方法・コツが載っている本だ。学習の個別化に関心のある教師…
三重県にある農業高校、愛農高校。この本はその高校の校舎改築の記録なのだけど、農業高校の魅力や、みんなで話し合って建物を作ることの魅力が詰まっている本だった。 農業高校の魅力 ニワトリの解体実習、真夏の糞出し作業、なんと校…
ゴールデンウィークの最終日、高校生直木賞の本選考会が行われました。今年は僕の勤務校も参加したので、引率に行ってきたよ。今年の受賞作は須賀しのぶ「また、桜の国で」でした! 高校生直木賞公式ウェブサイト http://kou…
直木賞を受賞した荻原浩「海の見える理髪店」を読んだ。家族を主題にした短編集。とりわけ、表題作の「海の見える理髪店」はいいな。 さまざまな色彩の短編集 6つの作品からなるこの短編集は「家族」や「喪失」というテーマがありなが…
最近、中等教育(中学・高校)で教科横断型・生徒主導のプロジェクト学習中心のカリキュラムを本格導入するのって可能なのかという興味を抱いている。 もちろん、総合的学習を使って素晴らしいプロジェクト学習のプログラムを組んでいる…
ぼくはいわゆる「自由な校風」の学校に勤務しているので、「自由」をめぐる議論にはちょっと興味がある。まして、人々が「自由であること」の価値を自ら手放したがっているようにも見える昨今、「自由」を校風に掲げることの意味も気にな…
どこでも似た話があると思うけど、僕の勤務校でも「説明文や評論文は苦手!」という生徒が少なくない。先日、岩波ジュニア新書を手にとって「小説は読むけどこれはちょっと…」という子がいたので、「岩波ジュニア新書でも抵…
「君の膵臓をたべたい」「また、同じ夢を見ていた」に続く住野よるの第三作「よるのばけもの」を読んだ。なかなか面白い作品だったし、生徒も読んでいる人が多い作家なので、感想を書いてみたい。 うまくなってる!を感じる3作目 これ…