これまでとこれからをつなげる旅? 思い出の地・エクセター再訪。

年度末と新年度の始めで忙しい時期だけど、すべての仕事を無視して、3月下旬から10日間ほど、家族でイギリスのエクセターに行っていた。前後にはパリ観光もしたけど、主目的はエクセターでの留学中に会った留学生とそのご家族を訪ねる「思い出の地」再訪旅行だ。修士のみで帰国した僕と違い、他の学友の多くはまだドクターコース在籍中なので、彼らがそれぞれの国に帰る前に再会したかったのである。

カテゴリ:留学日記

http://askoma.info/category/study-abroad

会って、食べて、しゃべって…の一週間

最初の2日間はエクセター近郊の町ニュートン・アボットに住む韓国人のダエヒさんご一家にお世話になって韓国料理を丸二日堪能し、3日目はこのブログに「チリアンさん」として何度か登場した一番の友人ヴィクターさん(チリ人)のご自宅で、奥さまのカルメンさん(ペルー人)のペルー料理をご馳走になり、4日目は娘の友だちのハニヤちゃんのご一家に招かれてインドの家庭料理をいただき、その後もヴィクター夫妻と一緒にマレーシア人のヘンリーさんがバイトしているパブでイースターのサンデーランチを食べ…と、なんだか食べておしゃべりするばかりの日々だった。おかげでまた太ってしまったけど、合間には子供たちの小学校を訪問し、エクセターの思い出の地を訪ね、ダートムーアにも遊びに行って、目一杯の一週間。

これからも繋がれますよう

行って思ったのは、エクセターは僕たち家族にとっての思い出の地であり、もしそういう言葉があるとすると、「家族の青春時代」を過ごした場所なんだなあということ。たった一年の滞在はあまりに短いけれど、それだけに何もかも美しい。

留学中、うちの息子の一番の遊び友達は、ダエヒさんご一家のチャンくんとジュンくんだった。その子たちと今またサッカーをして遊ぶ姿を見ていると、他の子どもと衝突しがちな息子が、同じく衝突しがちなジュンくんとはなぜか仲良くやっていたのが、懐かしく思い出される。一方、娘の一番の友達はハニヤちゃんという同い年の女の子。敬虔なムスリムで、大人びて知的なハニヤちゃんから、うちの娘は大きな刺激をもらったと思う。娘が夏休みの自由研究でイスラム教を選んだのもハニヤちゃんの影響。今回、二人はどちらも自分のスマホを持っていて、自撮り棒を使って一緒の写真をとるのに忙しかったようだ。

エクセターへの留学は、僕の作文教育への興味から始まったのだけど、子供達も、そこでの出会いから世界が少し広がったと思う。せっかくだから、出会った友達とはずっと繋がっていてほしい。今回の旅行は、親としてそういう願いも込めた旅行だった。今はSkypeもWhatsAppもあるから、子供たちは連絡を取れるし、そのつもりさえあれば、いつかどこかでまた会えるだろう。

僕たち大人はどうかなあ。僕たちには、時間もあまりない。距離的にも、近隣の韓国、中国、マレーシアの人たちとは、「またお互いの国で会おうね!」「そっちに行くね!」「日本に来てね!」と言い合うことができたけど、遠い人と会うのは現実的にそう簡単な話ではない。

特に、僕の一番の友達だったチリ人のヴィクターさんは、もう50代半ば。お互い元気で再会できるだろうか。会いたいなと思いつつも、地球の裏にあるチリと日本の距離を考えると必ず行くよとも言えないし、気安く「来てね」とも言えない。きっとお互いにそんなためらいがあって、お別れの時も、「チリで」とか「日本で」とかではなく、「世界のどこかで会おうね」(somewhere in the world)という言い方になってしまった。それは、ちょっとさびしい言い方だった。

ありがとうとさよならと

僕がエクセターを次に訪れるのは、おそらくもうだいぶ先だろうと思う。次に行く頃には、懐かしい学友も、一緒に遊んだ子供達ももういない。その頃にはうちの子供達も大きくなっているから、一緒に行くのもきっと妻だけだ。だから今回の旅行で、エクセターで過ごした僕たち家族の物語は、エピローグも含めてもう終わりなんだと思う。次に来るときは、きっと妻と「あの頃は僕たちも若かったねえ」「まだ子供たちが小学生で…」なんていう思い出話をするんだろう。それはそれで楽しみだけど。

あとは、この旅行で懐かしい友達に再会したことが、子どもたちの「これから」に繋がってくれますように。そして、自分の「これから」にも繋がりますように。

本当にいい時間でした。
ありがとう、さよなら、エクセター。

なお、今回のエクセター滞在はSidwell Townhouseというアパートメントホテルを使いました。これがとても綺麗でキッチンも広くて使いやすし、洗濯もできるし、シティ・センターにもバス・ステーションにも近いしで、大変良かった。もしもエクセターに行かれる方がいたら、普通のホテルよりも断然おすすめです。

St Sidwells Townhouse

https://www.airbnb.jp/rooms/8360159

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