「世界で1冊の写真絵本を創る!」ワークショップに参加してきた

先週の日曜日、小学生の子ども2人と一緒に「世界で1冊の写真絵本を創る!」というワークショップに参加してきた。講師の方は石川晋さんと小寺卓矢さん。以前レビューした写真絵本『わたしたちの「撮る教室」』の著者のお二人である。東京でこのペアでのイベントに参加できる機会はもうないかもと思って、時間をつくって急遽の参加となった。

[読書] 確かな手触りを持つものとして。石川晋『わたしたちの「撮る教室」』

2016.12.27

こくちーず募集ページ ※もう終了したイベントです

http://kokucheese.com/event/index/469176/

写真絵本づくりのコツ

僕たちは(こともあろうに僕がデジカメを忘れたせいで!)30分ほどの遅刻。会場に入ると、ちょうど小寺さんが写真絵本の作り方や写真の撮り方のコツをレクチャーなさっているところだった。個人的に気になったポイントは次のようなところかな。

  1. 写真絵本は、一つひとつの写真のきれいさではなく、並べ方が大切。
  2. 並べる写真の「はじまり」と「終わり」がとても大切。
  3. 写真を撮る時は「アングル」「ズーム」「背景」に気をつける。
  4. とにかくたくさん撮る。そうするとどんな絵本ができそうか見えてくる

写真をとって、並べて、貼って…

レクチャーを終えると、一時間くらい外に出て写真をとる時間。場所はお隣の湯島聖堂。とても久しぶりに行った場所なのだけど、自然が豊かだねえ!

この写真絵本には一応は「都会の自然もいいね!」という共通テーマがあるのだが、どうも何も意識しなくてもテーマに沿った写真が撮れるしかけになっているようだ。我が子はデジカメとiPhoneを片手に動き回って写真をとる。講師の石川さんも参加者の方とお話しながら、写真をとりに動いていらした。

午後は再び室内に戻り、プリントアウトした写真を並べて絵本づくりの段階。子どもたちもまずは7枚の写真を並べてストーリーがこれでいいか再確認。石川さんも「あー、どうしてこんな写真ばかり撮ったんだろう」とぼやきながら作っている。写真を二つ折りにして紐でまとめた画用紙にペタペタ貼って、後ろに並べられたペンで言葉を書いて…最後に表紙をつくって完成するまで、約2時間といったところだ。

小寺さんのコメント力に感嘆

最後の30分。皆さんの作品が完成すると、最後は一人ひとり前に出て写真絵本を朗読する作品発表会。驚いたのは、この時の小寺さんのコメント力である。たとえば、うちの小3息子が撮ったこの写真。あなたはこの写真の「良いところ」見つけられますか?

小寺さんがこの写真に寄せたのは、

  1. 画面を9分割した時の交点にトンボがいる。これはちょうど視線を集めるところ
  2. 明と暗の対比がはっきりしている
  3. その境界線上にトンボがいる構図がいい

というコメント。小寺さんが他のページでもいいところをたくさん見つけて下さったので、小3息子はよほど嬉しかったらしい。「世界で一冊の本なんだよ」と帰り道に何度か繰り返していたほどだ。小寺さんは、誰の写真絵本に対してもこういうコメントをしている。決して「褒めようと思ってほめる」「無理やり何か良いところを見つける」感じではなくて、ただ「良いところをそう指摘しているだけ」なのだ。

「良いところだけコメントする」難しさ

プロフェッショナルだなあ。その作品の良いところに当たり前に気づくこと。簡単なようで、これにはかなりの技術がいる。たとえばぼくの場合、生徒の作文だって、何も意識しないと読むと良くない点や改善点ばかり気がついてしまう。良いところも指摘できるけど、それを「前置き」にして改善点をコメントしてしまう。

けれど、小寺さんは違う。初心者向けのワークショップということもあってか、最後まで良いところを指摘するだけ。しかも、石川さんによると、上士幌中学校の生徒さんたちと写真絵本「僕らの変わらない日々」を作った時も、常にこの調子だったのだそうだ。「普通は親しくなって人間関係ができてくるとつい欠点を言いたくなるものなんだけどねえ。小寺さんは変わらなかった」とのこと。ますますすごい!

やっぱりプロに来てもらうのはいいな

というわけで楽しかった写真絵本創りのワークショップ。良いところだけコメントすることの力も感じられたし、本物のプロの人に来てもらって、自分は参加者として加わるくらいのスタンスでいるのも大切だなあと思う。自分の授業にも活かせそうかな。まずは自分で作ってみよう!

実はこのイベント、本当は小3息子と僕で親子の2名参加のはずが、当日になって小6娘も急遽参加したので僕は見守りになってしまった…こういうのってやっぱり自分で作ってみたかったなあ…。

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