地域資料が充実、ソールズベリー図書館

「課題が間に合わないよー」と嘆きつつも、せっかく家族でイギリスに来てるんだし、週末は予定通りお出かけしてしてきた。今回の目的地はソールズベリー。まずは、イギリス中で4部しかないマグナ・カルタの原本があることで知られるソールズベリー大聖堂。

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そして、ストーン・ヘンジ!

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ストーン・ヘンジはのどかなところで、天気も良くて気持ちよかった。ソールズベリー大聖堂もとても立派な大聖堂で、街の中心地では賑やかなマーケットも開かれてて、なかなか楽しい。


さて、ソールズベリーの公共図書館は、その賑やかな中心街にある。ショップの並ぶ風景にとけこんでいる佇まいなので、スーパーのSainsbury’sと間違えて通り過ぎてしまった(^_^;)

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中に入ると、まずはずらっとDVDが並んでいる。TSUTAYAか、ここはTSUTAYAなのか。しかし、ここまでの公共図書館訪問によると、イギリスではどうもDVDを有料で貸し出すのが普通っぽいので、むしろ「入り口近くに人気の読み物系を置く」のと似た感覚なのかもしれない。図書館の利益にもなるのだろうし。

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他では、この図書館ではカード(誕生日カードとか)も販売していた。販売物は図書館で決められるのかな。

さて、この図書館は一階がAdult and Children’s Libraryとなってて、主に大人と子ども向けの本が読み物中心に置かれている。館内は明るめの色調で統一されている。先のDVD販売に加えて、貸出や返却は機械によるセルフサービスが中心だったり、ワークショップのイベント案内があったり、児童書のコーナーに「Parenting」コーナーがあったりするのも、だいぶ慣れてきた。このへんはきっとイギリスの公共図書館にある程度共通してることなのかも(下記リンク記事参照)。

アイデアストア・ホワイトチャペルの目指すもの(1)

2015.09.01

アイデアストア・ホワイトチャペルの目指すもの(2)

2015.09.02

「文学の街」エディンバラの中央図書館を歩く

2015.09.06

湖水地方にあるウィンダミア図書館

2015.09.07

特に、児童書コーナーに出産や子育ての本があるのは、中学生くらいの子や早くして妊娠したティーンが必要な情報を得る上でも、子どもと一緒に来た親が学ぶ上でも、とても良いことだと思う。

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二階に上がると、一転してとても静かな居場所に。大人の人が黙ってパソコンを打ったり本を開いたりしているこちらは、調べ物のためのReference library。特に、Local Studies(郷土資料)のコーナーがとても充実してて、二階の半分以上の本がそれにあたる。ソールズベリー大聖堂やストーンヘンジもそれだけで書架ひとつ分のコーナーになってた。

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なんでこんな地域資料が多いのかちょっと質問したところ、ここは各方面から関連資料を収集して、地域の歴史資料センター的な位置づけにもなっているらしい。予算は州の自治体から出ているとのこと。

また、厳密には図書館とは違う施設なのかもしれないけど、二階にはギャラリーも併設。ウィンダミア図書館の二階で併設されてたCitizens Advice Bureauや展示スペースを思い出させる。ギャラリーが3部屋もあって、かなりゆったり贅沢に空間を使っていたのが印象的だった。

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Young Galleryという名前だし、ティーン向けのライブラリー(日本の漫画はここに!)やネット接続コーナーもあったので、きっと若い世代向けのギャラリーというコンセプトなんだと思う。どうしてそういうコンセプトなのか、実際やってみてどうなのか。もう少し話を聞いてみればよかったかも、と今になって少し後悔。

最初は「ここはTSUTAYA?」な印象もあったけど、二階には充実した地域資料ありギャラリーありの、けっこう個性的な図書館だった。ストーンヘンジや大聖堂観光のあとでソールズベリーの歴史について調べるなら、ぜひここへ。
 

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