図書館の大会で発表をする

今日は日帰りで高崎へ。メインの司書さんと一緒に、ここ3年間の学校図書館改革の動きをまとめた発表をした。もうひとりの司書さんも応援で来てくれた。

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「安心できる場を作る。そして、そこから外の世界につなげていく」。これまで学校図書館でやってきた取り組みや、その象徴的なイベントを、そのようなストーリーとして語った。「自立した学び手を育てる図書館ではなくて、自立した学び手のための図書館にしたい」「学校図書館を、教室の延長にしない。学校司書を、先生にはしない」というちょっと対比的な言い回しを用いたせいで、うまく伝わっていなかった反省もあるのだけれど(「自立」が、何らかのスキルの習得だと思われていたとか)、僕たちがやってきたことについて、嘘をつかずに話をできたかなと思う。好意的な反応もいくつかいただけて、それも嬉しかった。帰りの駅ホームで、二人で炭酸で乾杯!

これで、留学前の図書館関連の仕事はすべて終了。今回、当初は司書さん一人での発表予定だったのを、誘って二人の発表にしてくれた。おかげで、図書館について話し合う時間がたっぷりととれた。それが本当に良かった。3年間やってきたことを、自分たちの言葉にまとめられた。

発表は、それ自体は目的ではない。うちの学校図書館は、特に何か先進的な取り組みをしているわけではないし、現在の学校図書館界の主流とはおそらく違うものを選びとろうとしている図書館かもしれないので、きっと今後、そんなに発表の機会はないはず。だから終了後、司書さんたちに「今後、特に用事がなくても一学期に一度くらいはどこか学校の外で図書館のことをじっくり話す機会を作りましょう」と提案する。司書と司書教諭の間に必要なのは、そういう時間だとわかってきたので。

ところで、僕はもともと基本的に独断専行型で、誰かと協働してプロジェクトを動かす、ということが苦手だった。それが、図書館の改革を通じて色々な経験が積めて、特にこの二人の司書さんとの間にいいパートナーシップが作れたと思う。こういう働き方の楽しみもわかってきた。

新幹線で東京駅まで戻ってきて、二人の司書さんと、一年間のお別れの挨拶。どちらも、視界から消えるまで手をふってくださる。これもこの3年間のご褒美、かな。

一年後、戻ってきます。それまで図書館をどうぞよろしく。

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