ソニーのデジタルペーパーDPT-S1を使って半年、満足な点と改善点。

SONYが「新しい紙」として売り出し中のデジタル端末・デジタルペーパー。


SONYデジタルペーパーDPT-S1の第一印象

2014.10.21

デジタルペーパー体験会に行ってきた

2014.10.26

電子書籍端末としてのデジタルペーパー

2014.11.04

SONYデジタルペーパーのレビューまとめ

2014.11.14

僕は上のレビューにもあるように一ヶ月ほどSONYから実機をお借りして試用し、「10万円は高い」と言いつつも今年2月にはついに購入に踏み切った。使っておよそ半年がたつので、実際に半年使ってみてどうだったのかを改めてまとめてみたい。

購入半年後のざっくりした使いみち

さて、購入半年たってどんな用途で使っているかというと、

(1)レポートの採点ツールとして
(2)大型電子書籍リーダーとして

の2点である。「デジタルの紙」というSONYのコンセプトでは、ノートという利用法が強調されていたのだが、僕は、たまたま紙のノートがない時は別として、ノートとしては使っていない。やはり、大型なだけにいつも持ち歩くわけにもいかず、紙のノートやメモ帳の代替にはならないからだ。

レポート採点ツールとして

この用途としては、以下のエントリにも書いたことがある。

中1作文授業の課題レポートを評価する

2015.03.08
これまではレポートの採点にはiPadを使っていたのだけど、実際に採点に使ってみると、この用途ならSONYのデジタルペーパーのほうが優れている。軽い・書き味がいい・手のひらを置いて書ける・充電を気にする必要がない、などの点で、明らかにこっちに軍配があがる。今後も採点ではこっちを使うと思う。(ちなみに、Dropboxとは連携していないのだが、Boxとは連携可能。もっとも同期に時間がかかるので僕はコード経由で接続しているが…)

大型電子書籍リーダーとして

僕がデジタルペーパーに10万円を払った一番の理由は、結局この「大型電子書籍リーダー」としての用途である。A4サイズのPDFファイルや、大型の単行本を、ほぼそのままの大きさで、しかも手書きで書き込みをしながら読める端末は、現状これしかない。「PDFファイルはiPadで」という人もいるだろうが、意志の弱い僕には多機能すぎて気が散るし、読むのに最適なi文庫HDは手書きメモに対応していないしで、ベストな選択肢とはとても言えない。

また、下記エントリで書いたようにkobo Aura HDを使えば単行本が読めるのは確かなのだけど、日本語の本ならともかく、残念ながら僕の英語力は「書き込みメモをしないですらすら英語が読める」レベルではないので、やはり書き込みのできる電子書籍リーダーが欲しいのだ。

電子書籍端末kobo Aura HD/H2Oは「自炊派」にお薦め

2014.12.21
その点、デジタルペーパーは軽いし読むのに集中できるし書き込めるしで、大変素晴らしい。500ページある本をこの薄い板に入れて持ち運べるのは快適そのものである。

ここを改善してほしい!

とはいえ、第一弾の商品なので、不満な点も色々ある。次モデルで改善してほしい点をあげると、このあたり。

 ・動作がもっさりする
 ・充電中にカバーがかけられない
 ・2画面表示に対応してほしい
 ・辞書機能を搭載してほしい
 ・値段が高すぎる!


 特に現状は、ページめくりの時に明らかに「待たされる」ストレスがある。i文庫などのヌルヌル感に慣れてしまうと、これ一つで嫌な人もいるだろうというレベルだ。CPUの問題なので、きっと中身を入れ替えないとどうしようもない問題だと思う。

また、PDFの英文を読む需要がある僕にとっては、単語をタップした時に辞書が呼び出せないのはかなり不便。タップしてgoogle検索などはできるので、技術的には辞書搭載もできると思うのだけど、「電子書籍リーダー」ではなく「デジタルペーパー」というコンセプトにこだわっているSONY側としては、対応する気はまるでなさそうだ(何度か問い合わせ済み)。これも残念なところ。

結論:半額になったらおすすめできる 

とはいえ、現状でも良いところのたくさんあるデジタルペーパー。もしCPUが強化されて値段が半額の5万円になったら、周囲の人にもお薦めできる商品かな。頑張って、安い値段で次世代機を出して欲しい!

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