[ITM]ブッククラブではなくラウンドテーブル

In the Middle読書日記。先日、In the Middleを一緒に読んでいる横浜の小学校の先生とのskype読書会をやったのだけど、そこでアトウェルがブッククラブをやっていないことが話題になった。たしかに、この本にはブッククラブについての記述はない。In the Middle第2版やReading Zoneをbook clubやliterature circleという語で検索で引っかからないし、やはりないようだ。



アトウェルがブッククラブをやらないのは、「グループで一つの本を読む」ことが彼女のやりたいことにそぐわないからだろう。アトウェルは、一人ひとりが自分で読みたい本を選ぶことをとても重視しているから。代わりに、先述の横浜の先生が教えてくださった情報では、アトウェルの学校では小5・6年の時にReader’s Roundtableをやっている。これは、一つの本を共有するブッククラブの代わりに、いくつかの問い(例:「その小説ではどんな衝突が起きるのか?」)をグループで共有してそれぞれの読んでいる本について話し合うというものだ。これについては次の本に書いてあるらしい。


なるほど、僕もブッククラブの楽しさは認めつつも、全員で一つの本を読むことを強制する点に多少の引っ掛かり(本人が興味のない本でブッククラブしても効果がないだろうなあという意味で)があったんだけど、これならいいかもと思う。ブッククラブは、基本的に「この本を読みたい!」と自主的に集まった人同士でやるのが一番ふさわしい。そんな気がしている。

このラウンドテーブル、In the Middleには書いてないので、アトウェルが受け持っている学年ではやっていないのかもしれないけど、少なくともアトウェルの学校の小5〜6年クラスではやっている模様。未読の本だけど、なんと運良くアマゾンのプレビュー部分でReader’s Roundtableのところが読めます。興味のある方はどうぞ。

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