「現場の教員のための質的研究法講座」

金曜日、学校を夜7時半近くに出てから、約1時間半かけて埼玉県の某所に出かけた。小学校教諭の岩瀬直樹さんが主宰する「学びの寺子屋・楽学」の「現場の教員のための質的研究法」という講座に参加するため。講師は桐田敬介さん。「市井の大学院」というコンセプトも素敵だ。

金曜夜7時〜10時全10回の講座なので、初回からいきなり2時間の遅刻で悲しかったのだけど、到着した時にはすでに参加者の方の熱気あふれる空間になっていた。お世話になってる他校の図書館司書の方や、横浜のブッククラブを主宰されてる先生もいる(下記エントリ)。横浜からこの会場だと、2時間以上はかかりますよね…。しかもさらに遠く筑波のほうからも…。そりゃ、熱気あふれるはずです。

 

小学校の先生たちとの読書会

2014.12.26

僕は教育系出身者ではないので、教育現場で起きていることをどう記録するか、どう記述して評価するかという教育研究の方法については本当に疎い。(疎くないところってどこだと言われるとちょっと困るのだけど….作文教育と名乗れるように精進します…)

教育研究の方法に疎くて困るのは何かといえば、自分の直感と経験に頼って授業改善をせざるをえないこと。自分の感覚なんて、自分自身の欲望にものすごく忠実にできているだろうから、それに頼ってしまうのは怖いなという思いがある。だとしたら、自分で教育しながらそれを研究の対象にするか、忙しくてそれが無理であっても、研究者の方とタッグを汲んで自分の授業を研究のフィールドにしてもらいつつ、自分の授業改善につなげていきたい。だとしたら、研究者の方と「会話」が成り立つ程度の、最低限の素養は身につけておきたい。そんなところが講座参加の動機。今学期授業見学に来て下さった研究者の方にも、現場の教員の強みを活かして教育研究に関わるのであれば、質的研究のアプローチをとることを薦めていただいたこともある。

遅れて参加した時に、初対面なのに「ああ、あすこまさん、フォローしてます」と言って下さった方もいて、人見知りする僕としてはありがたかったです。初回から空気読めないっぷりを発揮して、遅刻したのに質問をたくさんしてしまったのが反省点ですが、頑張って多くのものを得たいと思います。参加者には小学校の先生が多いのだけど、ふだん一緒に勉強するのはどうしても中高の先生に偏りがちなので、そういう意味でも新鮮な経験ができると思う。楽しみ。 

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