生徒同士のカンファランスについての新刊を知る

昨日書いてた原稿は、無事に書き終えました。複数の原稿がやっと片付いて一息。ネットサーフィンしてたら、要チェックの情報を見つけてしまった。

 ▷ カンファランスの新たな可能性 (その1) (WW/RW便り)

ちなみに、こちらの「WW/RW便り」は、おそらくライティング・ワークショップやリーディング・ワークショップについて日本語でもっとも情報を得られるサイトである。

ここで紹介されているMark OvermeyerのLet’s Talk:  Managing One-on-One, Peer, and Small-Group Conferencesという本。カンファランス(ライティング・ワークショップでは、作文を書くための相談や個別指導をこう呼ぶ)についての本なのだけど、特に生徒同士のカンファランスにかなりの量を割いているらしい。

生徒同士のカンファランスの質をどう高めるか。僕の最重要関心事はそれだ。僕のブログはライティング・ワークショップを中心にした作文教育の話題が多いけど、それでも僕は、日本ではライティング・ワークショップをやるのは基本的に難しいと思っている。一番の理由は日本は1クラスあたりの生徒数が多すぎるから。ライティング・ワークショップの肝は、生徒が自由に書く時間を使って、教師が個々の生徒の間をまわって指導していくことにあるんだけど、日本の生徒数だとそれができないのだ。一度にできるカンファランスの数はせいぜい10人なのに、1クラスに40名もいるのだから。

打開策は二つ。一つは、お金をかけること。T.Tで複数の先生が入る、クラスを少人数にする、ライティング・センターを設置するなどが、この方向での解決策。これはこれで検討されてよい解決策。でも、お金を出すのが難しい状況下であれば、教師に代わって生徒同士のカンファランスの質を高めることしかない。生徒同士のカンファランスには、教えることで自分も学ぶという相乗効果もある。

このMark Overmeyerの新刊には、そんな生徒同士のカンファランスについてかなり書いているようだ。発売は2月中旬。そして、なんと今のところ出版社のサイトで全文プレビューが読める。

 ▷ Stenhouse Publishers

僕の中1の作文授業では、2月10日から下書きの相互フィードバックをやる予定。この本はそれまでに目を通したいなあ。読む暇を作れるだろうか。うーん、どうやって作ろう?

_____________________

(2/5追記)読みました。感想は以下エントリ。

 

生徒同士のカンファランスのコツは?

2015.02.05

この記事のシェアはこちらからどうぞ!