非常勤の講義「学習指導と学校図書館」終了

昨年から、某私立大学で半期だけ非常勤講師をしている。その今期最後の授業が終わった。担当は司書教諭資格のための「学習指導と学校図書館」。自分は司書教諭として新米もいいところなのだけど、ありがたくお引き受けしている。



昨年度ははじめての環境で、こちらの授業力不足を痛感した。最終レポートと図書館を活用した授業の学習指導案で成績評価しようとしたら、どちらも提出しない学生さんが多く、しかも連絡しても返事がない。結果、単位不認定の学生をけっこう出してしまった。


反省して、今年は「基本に忠実に」を意識して授業を計画した。まずは、各回の目標をしっかり明示し、それは次の回で達成度を確認。授業の全体像とその中での今日の授業の位置づけもわかるように。レポートも最終レポートを毎回のミニレポートに変えて、無理のないステップを丁寧に積み重ねていこうとした。授業の最初にはグループでお互いのレポートを読んで質問や助言をしあう時間もとることにした。ついでに自分もそのミニレポートを書くことで、協同的な雰囲気も作れたらな、と。自分の本務校では絶対にここまで丁寧にやらない(笑)


と、わりと気合いを入れて授業に臨んだところ、蓋をあけたら履修者が2名で、グループ学習のしようがなかった(泣)。しかも、うち1名は開始時に来ないわミニレポートは出さないわ、問い合わせても返事くれないわ4回めから来てくれないわ…。


結局、4回め以降はただ1人の学生さんとマンツーマン授業。基本的に教師とのマンツーマンが歓迎されるはずもないのでその学生さんには申し訳ないやらなんやら。でも、そのぶん相手の専攻に課題をあわせたり、個別の対応はできたかな。

今日、最後の授業を終えた時、その学生さんから手紙をいただいた。その中に、「一つ一つ、ていねいなご指導とプリントに助けられました」「今後の生活の中で、この授業を振り返ったとき、「楽しかったなあ」と私は思うと思います」と書いてあって、感動してしまった。もちろん、こういう手紙をもらったからといって学生さんの理解度は全く保証されないので、こういうのにいちいち感動していたらプロじゃない、という言い方もできるのだけど、でも嬉しいものは嬉しい。今期は色々と悩んで授業してたので、最後の最後でとても大きなプレゼントをもらった気持ち。



環境が変われば授業のスタイルも変わるのは当然だとしても、授業はまだチューニング途中。大学で教えている他の勉強仲間にも聞きながら、試行錯誤するしかなさそう。教える仕事の幅を広げる意味ではいい経験をさせてもらっているので、来年度もがんばらなきゃなと思う。

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