教える機会のある人におすすめ!「インタラクティブ・ティーチング」

英詩と風景を楽しめるDVD『英詩紀行』(全6巻)

2014.12.03
前回のエントリに続いて、インフルエンザ中に見ていたものその2。日本発のMOOCであるgaccoに東大が出している講座「インタラクティブ・ティーチング」をWeek1~3まで一気に見ました。

今回見た範囲はWeek1とWeek2がアクティブ・ラーニング、Week3がモチベーションを中心にした学習の科学の話。結論から言うと、教員をはじめ教える機会のある人や、教えることに興味のある人にとてもお薦めできる番組です。

 ▷ インタラクティブ・ティーチング(gacco)

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このコースの特徴は、メニューが「ナレッジ編・スキル編・ストーリー編」の3つにわかれていること。このおかげで、コンテンツ、技法、実践者のインタビューがバランスよく学べるようになっている。ちなみにコアになっているナレッジ編は、Week1ではアクティブ・ラーニングが要請されてきた社会的背景や基本的な考え方の説明、Week2ではアクティブ・ラーニングの4種類のメソッドの紹介、Week3ではモチベーションを中心にした学習科学の紹介という内容だった。

これを見ていたら、二学期の自分の授業が色々と反省されてきた…(^_^;) 僕自身も教員なので既知の内容もまああるんだけど、「知っている」ことと「できている」ことのギャップの大きさを改めて思い知った次第。実際、もともとこの方面に関心がある人にとっても、Week3の「熟達とは?」「効果的なフィードバックとは?」という話題は、自分の授業を改めて振り返るよい機会になる。

また、ちょっと試してみたいのは、Week2で出てきた協働学習の技法「ポスターツアー」。復数グループでポスターを作成して発表するときに、それぞれのグループから一人ずつメンバーを出した別グループを再編して、その別グループで各グループのポスターを見て回る形式。「ジグソー学習のポスター発表版」な感じ? 

そんな中で、個人的に好きなのがストーリー編。少しずつスタンスの異なる渋谷さん、本田さん、上田さんといった大学の先生たちのインタビューがとても面白い。共感したり、自分だったらどうかなと考えることもできる。感覚のところで働きかけてくるのは、こういう実践者のインタビューだったりするよね。理論を学んだ後にこういうものを入れているのは良いと思う。

僕は他のMOOCもいくつか受講経験がある

MOOCを経験してわかったこと

2014.11.03
けど、このコースはこのコンテンツのバランスの良さが好き。飽きないし、色々な角度から学べる。あえて改善点をあげればテストの部分かなあ?今のところ簡単なクイズだけで、ちょっと物足りないかも。自分のリフレクションを促すような仕掛けがもっとあっても良いのではと思った。

教えることに関わっている全ての人にとって、見たら得るものがあるコースです。おすすめ。「MOOCって興味あるけど」という教員なんて、最適じゃないかな。なお、見る時は1.5倍速くらいだと時間も節約できるよ。

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