今どきの読書感想文指導

「読書感想文」といえば「小学生の嫌いな宿題」の筆頭だ。書き方をまともに教えてもらえないとか、本の感想を書くふりをして実は自分が変化したことを書かないといけないとか、結局道徳的作文が期待されてるとか、まあもっともな理由が色々ある。

先日、娘(8歳)が「読書感想文が書き直しの宿題になったから、お父さん手伝って」と言う。どこが問題だったんだろうと思ってみせてもらったら、原稿用紙4枚ぶん見事に本のあらすじが書いてある。あちゃー、これではね。読書感想文の書き方がわかってない典型例。

で、どんな授業なんだろうと思ってノートを見せてもらったら、これが面白かった。イメージマップとか、ピラミッドチャートとか、関西大学初等部などが本にしてるいわゆる「シンキング・ツール」を使ってアイデアを組み立ててる。ノートを見ると、「どのばめんが心にのこったかな」「自分のまわりでにていることはないかな」などの着眼点が書かれている。うちは学力的には都内でも下位の自治体の、その中でも下位の公立小で、決して特別な授業やってる感じはしないのだけど、今はどこでもこんな感じなのかしら。僕が子供の頃は、読書感想文なんて本当に放置してるだけだったから、面白いなあ。

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っていうか娘よ。君はこれを全て無視して本のあらすじを延々と書いてたわけだな…(^_^;)

先生のやり方から大きく外れるのもまずいので、どの場面が心に残ったのかを聞いてから、「それってどういうこと?」「どうしてそう思った?」の2パターンの質問を何度か繰り返して、なんとか書く内容にたどり着くまでお手伝い。そこからは頑張って自力で原稿用紙4枚のノルマを書き上げて一安心。今日、学校にそれを提出して、今日からは清書の時間なんだそう。書き直しを2回やるわけか。丁寧だ。

作文指導で大事なのは「書く前の指導」と「書く途中の指導」とよく言われるけど、最近の小学校ではこういうプロセスの指導もやってるんだな、すごいなー、と驚いた一日でした。

 

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